top of page
  • 執筆者の写真nobuhiro nagai

G425ドライバーの後編は長くなりましたが、半沢直樹最終回よりは短いです!

今日は9月最終日。AMより東銀座レッツゴルフでのレッスンからスタートし、昼過ぎに高田馬場ゴルファーレに移動してのレッスンという1日でした。 東銀座レッツゴルフには、今年の1月から「ゼロワンメソッド」でゴルフを始め、3月にコースラウンド実習会でデビューした20代男性ゴルファーKさんが、久しぶりにレッスンを受けに来てくださいました。 最近は、個人プレーでのコースラウンドを重ね、ハーフ50台もマークしているとのこと。来月に仕事関係のコンペがあって、そこに向けてのブラッシュアップが目的ということで、今日は「ゼロワンメソッド・実戦バージョン」をやりました。 これは、ここ最近、コースラウンドを目指す初心者の仕上げであるとか、実際にコースラウンドをしながら初心者がスムーズにコースを回れるようにと導く際に使っているノウハウです。 テニスコートを想定しての「スケール感」を、ゴルフ的にいう「距離感」に置き換えての、ウエッジショット3種から入り、それをベースにしてのプレショットルーティーンを取り込んで、フルショットをおこなうという流れを、パターン化していきます。 まあ、コレが機能すれば、先ずコースラウンドでパニくることは無いでしょう。逆に一番やってはダメなプレショットルーティーンやウエッジワークとかとの対比で、動画を作ってみましょうか? けっこうゴルフ初心者の方も、今のご時勢YouTubeで初心者向けのレッスンを探すみたいですから、こういう動画も必要なのかもしれません。 Kさん、ミート率だけでなくヘッドスピードもアップし、ドライバーでは240ヤードくらいまで飛ばしていました。まだまだメンタル的な不安要素もあると思いますが、それに対してのプレショットルーティーンです。ショットだけ見たら、100切りしてもおかしくないレベルですので、コンペの際は落ち着いて頑張ってもらいたいと思います。 さて、高田馬場では、レッスンの後に5分くらいボールを打ちました。シザーズドリル.Ver2へのアップデートで、今の課題は「一番右」でインパクトすること。 短い時間でしたが、今日はテークバックの頂点から右の背中にクラブを預けるところで、「一番右」を意識したら、だいぶ動きが変わりました。なるほど、そういうことか!と思いましたが、どちらかというと、今まではずっと「一番左」でインパクトしていました。 これは古武術的な仕組みであるとか、その当時強かったホセ・マリア・オラサバルにリー・ウエストウッド、ダレン・クラークなどのヨーロッパ勢のスイングの仕組みから「ヨーロッパ型」と名付け、「一番左」でインパクトすることで、いわゆる振り遅れを排除してのアッパー軌道で、最適弾道を放つスイングへと取り組んでいました。 それが、現代的なゴルフクラブの進化に伴い、ハンマー型のゴルフスイングへとアップデートされていく過程で、「一番左」から「一番右」へと書き換える作業が、近々のテーマとなりそうです。





金曜日と土曜日にラウンドの予定があるので、どんな結果になるのか?トライするのが楽しみです。 ということで、1日空いてしまいましたが、PINGの新ドライバー「G425」の正体を探る話しの後編、いよいよコレで完結します。 前編では、ヘッド重量とシャフト重量の関係に注意すべきというのが結論。そして、何故、今回いままで以上にヘッド重量が重いのか?についての考察を含めました。これは、9月の連休前に、月刊ゴルフ用品界のシャフト試打の際に「G425」を打ってみての出来事に基づきます。 そして、後編は、その連休明けの週末に、奈良グレージで「G425MAX」を試打したことが起点です。この時、打ったのは日本/アジア限定シャフトの「ALTA J CB SLATE」のSRです。 SRだとカタログ値ではシャフト重量は50グラム。クラブ長さは45.75インチとあります。 ゴルフ用品界の試打の際には50グラム台のシャフトが全く打てなかったのですが、このシャフトはとても気持ちよく振れて、ヘッドに織り込まれた性能を感じます。これは、完成度の高いドライバーだと感じました。 となると、この差はいったい何なのか?実は、ゴルフ用品界の試打を終えた段階で、クラブデザイナーのジューシー株式会社代表松吉宗之さんへ、たまたま別件で電話する用事があったので、私が感じた試打の際の違和感を相談したところ、とても興味深い事実を教えてくれました。 それを踏まえて、グレージでの試打となりましたが、同じ50グラム台のシャフトでも、なるほど、こんなにも違うのか!と感じました。 まあ、シャフトの違いということになるのですが、そこにはまた大きな隠し味があります。 今回の「G425」から、グリップエンドにゴルフコース内でのショットのデータを拾う「ARCCOSセンサー」付きのグリップが標準グリップとして採用されています。 実はコレが大きな役割を果たしているのです。このアーコスセンサーの分、グリップエンドに10ミリくらい厚みがあってセンサー分のウエイトもあるので、ショットセンサーだけでなく、いわゆるカウンターウエイトグリップという役割を果たしています。 そして、そうなると、仮に45.75インチのドライバーを組み上げようとした場合、アーコスセンサー付きグリップと、そうでない普通のゴムや樹脂でできたプレーンなグリップで、シャフトのカット長さが、10ミリくらい違うということになります。 私は長さフェチですから、シャフトを3ミリカットしただけで、クラブが死んでしまったり、生き返ったりという経験を数多く重ねています。なので、10ミリ、シャフトの長さが違うクラブを、同じ「45.75インチです!」というのは、チョット不誠実だと思います。 キーワードを拾えば、「短尺」「グリップエンドにカウンターウエイト」ですから、これは205グラムはあろうかという噂の今回の「G425」のヘッドには、まさにピッタリです。 なので、正しく理解するなら、45.25インチでシャフトをカットして、古くはフォーティーン(コンセプト)、最近だとヨネックスやゼクシオが採用したグリップエンドにウエイトが入った厚底グリップを装着しているドライバーとなります。 その昔、お世話になったアナライズでは、シャフトスタビライザーというカウンターウエイト専用キットを販売していますが、イメージ的には、それを使ってドライバーを組み立てているのと同じに感じます。 PINGのサイトを見ると、カスタム対応をしており、その際にグリップも選べますが、このアーコスセンサー装着グリップと、例えばツアーベルベットのラバーでは、シャフトのカット長が違うということになります。 これの良し悪しを問うのではなく、そういう事実を理解した上で、クラブを選ばないと、本当に自分にフィットする「G425」は手にすることができないというのが事実です。 そういう意味では、ピンオリジナルシャフトは、ヘッドの特性を引き出すためのマッチングとしては、素晴らしい仕上がりといえます。 私がグレージで打った「G425 MAX」に入っていた日本/アジア限定シャフトの「ALTA J CB SLATE」は、ややバット系も太めにしているみたいで、その分シャフト自体もカウンターバランス設計になっていると思われます。 構えてワッグルしてみると、やはり明らかにヘッド後方のタングステンウエイトの重みを感じ、シャフトからかなり離れたところの重さがはたしてインパクトで戻ってくるのか?と不安になりましたが、打ってみるとシャフトがちゃんと仕事をしてくれて、気持ちよくヘッドが戻ってきます。 そうなると、最大慣性モーメントの効果は、バッチリ感じますよね。直進性があってエネルギー効率も高めで、飛んで曲がらない弾道がイメージできます。 カタログには「しなり系高弾道シャフト」とありますが、実際のところのキーワードを探すなら、「カウンターバランス設計」「セミ太バットシャフト」あたりが真実でしょう。 なので今回の「G425」は、PINGオリジナルシャフトが装着されたのが、一番完成度の高い状態であるシルバークラブのドライバーといえるのではないでしょうか? もちろん、カスタムシャフトした場合でも、シルバークラブへと仕上げることは可能ですが、それにはまりやすいのは60グラム台や70グラム台で、わりと強靭なシャフトを使えるゴルファーだと思います。 やはり、今回の「G425」の超ヘビー級ウエイトのヘッド重量を考えると、50グラム台や40グラム台のアフターマーケット用シャフトでは、かなり最適な状態で組み上げるのが難しいと感じます。 その問題を最初からクリアしているのが、PINGオリジナルシャフトということになります。PINGの看板選手である鈴木愛プロは、最近オリジナルシャフトしか選ばないという話しを聞いたことがありますが、彼女のヘッドスピードやシャフトのスペックを考えると、至極まっとうなベストチョイスなんだと、その理由を理解しました。 私も「ALTA J CB SLATE」のSシャフトで、「G425 MAX」の9度なんていうスペックを、試してみたいと思います。 ということで、いちおうまとめると、 ・アーコスセンサーグリップのカウンターウエイト効果とシャフト長の関係を、どう考えて、どう取り込むか? ・特に40グラム台、50グラム台のシャフトへとリシャフトする場合、ヘビーウエイトのヘッド重量に対する対応策を何か講じる必要がある。 ・PING「G425ドライバー」はヘッド単体の力学的性能だけでなく、オリジナルシャフトを含めたクラブトータルで、そのポテンシャルが引き出せる。 ということになりますかね? 願わくはゴルファーの利益です。こういったところをケアしないと、せっかく高いお金を払って手にしたドライバーや、良かれと思ってやったリシャフトが、その期待どおりの結果が得られないのは、ゴルファーの不利益で、それはゴルフ業界としても同じ。 「G425ドライバー」が、皆さんの期待どおり、ゴルファーに多くの利益をもたらすことを祈ります。




閲覧数:141回
bottom of page