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  • 執筆者の写真nobuhiro nagai

公式Nagai’s美弾dismとは?

昨日は茨城県のオールドオーチャードゴルフクラブ(OOGC)にて、月に一度開催されるSNS研修会でした。


これはOOGCのSNSサイトを窓口としてのラウンド会で、そちらに「いいね!」して頂ければどなたでも参加出来ます。


こんなご時世にも関わらず、昨日は9名の方にご参加頂きました。おおむね3組を定員としといるので、ほぼ満員の会となりました。


東京埼玉あたりより、約1週間ほど桜前線は遅れていますかね。コース内には所々桜の木がありましたが、概ね3分から4分咲きといった感じでした。


8時半からスタートし、バック9からは半袖で大丈夫な陽気となりましたが、ちょうどその頃に、私の地元埼玉県知事から、この週末の東京都への往来を自粛する要請が出たとのニュースが入りました。


一瞬、昨年の今頃ブレイクしていた映画「翔んで埼玉」みたいになったな!と思いましたが、まあ、かなり近いかもしれません。


昨夜あたりから世界各国の行動制限の様子がニュースで報じられていましたが、ほぼ完全外出禁止に近い措置が取られている都市もある模様。


こうなると、戦争に突入し、相手国が空爆してくる可能性があるので自宅にこもり、身を守りなさいという状況と同じだと思いますが、何分新型コロナウイルスという目に見えない敵との戦いなので、身に迫る危機感というのが薄いのかもしれません。


私は今日から日曜日まで、奈良大阪の出張レッスン会。今朝は新幹線での東京駅から京都駅を経由して奈良学園前まで移動し、午後からレッスンです。感染拡散防止に努めながら、仕事をさせて頂ければと思います。


さて、昨日の研修会のテーマは「背中側にクラブを預けてインパクト〜腰の回転で打つ」でした。まあ、この会は、私の日々のレッスン活動や研究とシンクロしているので、このブログの内容とリンクしていますから、最近の記事を読んで頂ければ、どんなことをやっているのか?の概要は掴めると思います。


骨子となるのは、このところ取り組んでいる、身体やクラブの動きに矢印を付けていくという作業になりますが、先ずは「今、自分に何が起こっているんだろう?」を理解して、それを第一歩としてスタートするのが重要です。


「鵜呑みにする」と言えは長良川の鵜が思い付きますが、YouTube川に集うゴルファーも「鵜呑み」には注意するべきです。


ゴルフスイング全体の仕組みや身体とクラブの関係性の中で、とあるパーツを取り換えたら、それが全体に対してどの様に影響して、どんな方向に変化していくのか?を、ある程度予測出来るくらいの知識や経験がないと、何処かに手を加えるなんて出来ません。


ゴルフスイング全体を俯瞰しての観察分析から、仮説を立ててそれを検証していく作業の繰り返しが、稽古としての練習でありスイング改造です。


付け焼き刃のイメージ程度に「わかりやすい」なんて評価が付いたら、まずダメな方向でしょうね。


昨日のテーマは、3つの矢印で作るゴルフスイングの中の2つ目の矢印の部分に焦点を当てていますが、当然その前後の流れや、2つの矢印でのゴルフスイングとの違いを説明しています。



そしてクラブを持たずにシャドウスイングで確認する、腕の矢印をチェックするドリルもおこないました。


これは1つ目の矢印でトップ位置まで上っていき、2つ目の矢印で下りて来るのてすが、この下りて来る時に腕が上向きの矢印のままというのが理解出来た方は、やはりちゃんと結果に繋がっていましたね。


腕が上向きのまま背中に下りて来ると、リアのフラップが使えるので、常連さん方は普段よる飛距離が出ている様に見えました。


私はその右背中にクラブを預ける時の、右脚の使い方を変えたのですが、より深くリア側に乗れている感じで、「飛んだ!」と思えるドライバーがいくつかありました。


今日は少し練習時間があると思うので、また、試してみたいと思います。


このブログでは、一昨日から月刊ゴルフダイジェスト5月号で、ジューシー株式会社代表のクラブデザイナー松吉宗之さんとコラボした、クラブ慣性モーメント(MOI)に関する企画を掘り下げています。


今日で3回目ですが、今回は私がここ数年の中で記憶に残るドライバーとMOIの関係を、振り返ってみたいと思います。


MOIの数値というのは、芯を外した時の曲がり幅の少なさというカタチで、ゴルファーに恩恵をもたらします。それは飛距離ロスにも繋がるので、平均値としての飛距離アップをもたらしますが、「キセキの1発!」みたいな飛びとは無縁です。


その寛容性による安心感で、思い切って叩けて飛んだ!というのはあると思いますが、それはどちらかというとゴルファーのパフォーマンスです。


曲がらないというのは、サイドスピンが少ないとなり、それはスピンの回転軸が傾かずに安定しているとなります。


この、美しい弾道を、ヘッドスピードに関係なく、全てのゴルファーに与えてくれたと思う、私が選ぶ最優秀美的弾道ドライバーは、「PING・G20」です。



G20は2011年のモデルで、私はチョット遅れて2012年頃から使い始めましたが、まあ、その美しい飛び姿には惚れ込みました。最初は8.5度のヘッドを46インチで組んでいたので、ロースピン感もあって爆飛びしていましたね。


2代目は9.5度のヘッドで、いろいろシャフトを試していたのですが、グラファイトデザインのMT-6(S)という黄色いシャフトを入れたらハマりました。大型ヘッドと中間剛性の高いダブルキック的なシャフトのマッチングは、何となく相性がいいか?と感じていましたが、それを実証しました。


結局、このG20(9.5度)にグラファイトデザインMT-6(S)を、4年くらい使ったのでしょうか?PINGの社員の方から「G20から替えてないのは、永井さんと大山志保プロだけですよ!」と言われていましたから。


インパクトしてボールが打ち出されてのベクトルに対して、左右のネジレ無く弾道の頂点に向かって一直線に突き進む飛び姿は、私だけでなく、誰が打っても実現出来るのがG20の特徴。


これはやはりMOIの数値が影響していると思われますが、松吉さん計測値調によるとヘッド左右方向のMOIは4967g㎠。2011年が、異形ヘッド登場により左右方向のMOIの平均値が過去最高(Ave 約4400g㎠)で、その流れの中での名器と位置づけられます。


重心距離は43mmとかなり長いのですが、適切なシャフトとあわせると、ニュートラルな捕まり感があり、決してフッカー好みという訳ではないです。


たしか低重心率も高かった様に思いますが、それ程過激な低スピン感は無く、故にロフト展開があり、ロフトでスピン量をマッチングさせる様なフィッティングをツアープロには行っていたのかもしれません。


この頃はまだフェースの反発やボール初速には焦点が当たっていなかったので、今のドライバーと比べると、その辺りに違いを感じるか?と思います。


このG20より後に発売されたPINGのドライバーは、ソール後方にタングステンウェイトのビスが装着され、より深くて低い重心特性を目指しでいますが、私が感じたG20の美弾道とは違う球筋となりました。


G20はウェイトビスが無いプレーンなチタンヘッドです。やはりそれが産むニュートラル感とかモーメント感が美弾道とリンクし、私や大山志保プロなど熱烈なユーザーを産んだのか?と思われます。


その後、ビビッと来たのは、キャロウェイ・USエピック。2年半くらい使いましたが、とても良かったです。


コチラはジェルブレイク・テクノロジーによる厚いインパクトが何よりの魅力で、力強い中弾道は匍匐前進で敵陣に攻め込む兵士の様です。


そして、今の SIM MAX は、やはり初速性能と低スピン性能に打ち出しの高さですが、どちらかと言うと、クラブではなく自分自身が「出力MAXで動けたな!」というフィードバックが強いです。


G20から約10年が経ち、MOIも「ゴルファーのミスを助ける」から、「ゴルファーのポテンシャルを引き上げる」に進化したのかもしれません。


もうちょっと若い頃に、ココへ辿り着きたかったですが、昨日は久しぶりのぶっ飛びがあったので、引き続き努力したいと思います。

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