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  • 執筆者の写真nobuhiro nagai

パンデミックを迎えたシャローイングにGG。次なる未知のウイルスは何?

昨日が夏至だったそうで、そういえば土曜日のラウンドの時、ピンフラッグの影が殆ど無かったのを思い出しました。それは、私にとって真夏のオーストラリアのイメージですが、今日は梅雨らしい天気で気温も低めです。UNIQLOのポケッタブルパーカーを着て、高田馬場へ出勤し、夕方にレッスンがあります。


レッスンを終えたら帰宅して、夜は8時から【ゴルファーズラウンジ】開催です。昼前に恒例のホストミーティングをおこないまして、今夜のネタ出しと今後の展開について話し合いました。

先ず、今朝のUSPGAツアーの話題はありますね。今回の大会では、参加選手の中から新型コロナウイルスの観戦者が出たとのことですが、会場でPDR検査ができる体制を整えているそうで、それを運用しながらの開催は、今後も継続していくと思われます。


ゴルフトーナメントの場合、ほぼ1週間、同じところに同じ顔ぶれが集結して興行を執りおこなうので、日々、潰していくような対応しかないんだと思いますが、まだまだ数的に見れば収まって収まっている感じではないアメリカで、なかなか大変な状況でしょうね。

今後、限定的とはいえ、ギャラリーを入れての試合も予定されているので、全体の運営をどうコントロールするのか?とても興味深いです。この辺りはまた【ゴルファーズラウンジ】ゲストで、USPGAツアーのレップを務めるマーシー鴨田さんをお呼びして、いろいろと伺いたいところです。

肝心の試合の方は、雷雨による中断があったとのことで、放送時間がけっこうズレ込みました。おかげで、終盤の優勝争いをジックリと見ることができましたが、なんとなく新型コロナウイルスによる自粛期間というのを、うまく利用したと思われる選手の活躍が目立つように感じます。


先週優勝のダニエル・バーガーも、最後まで優勝争いに絡み、好調さをアピールしていましたし、なんといってもデシャンボーの肉体改造とそれに伴ったシステム変更は、とても興味深いと感じています。


「マッド・サイエンティスト」と呼ばれるデシャンボーですから、かなり力学的な整合性を検証しながら、自らのパフォーマンスを作り上げていると想像できます。そこには3D的な解析装置や考え方を取り入れていると思いますが、この「3D」という考え方は最近よくメディアで目にします。


私は「3Dチャレンジ」と名前をつけて、ゴルフクラブの模型に3つの方向から力を加えながら、クラブをボールを打つ動作として動かすことができるかどうか?というチャレンジを、提起しています。そして、それレッスンの現場に持ち込み、生徒さんにも実際にやって頂き、ゴルフクラブに対する3つの方向の力を理解して頂くようにしています。


こ取り組むは、6月のレッスン開始以降から始めたので、まだあまりエビデンスと呼ばれるような数には至っていません。また、学問的には定量化という部分がとて重要なため、例えば100の事例を検証した時に、90%の方々に見られる現象をスタンダードとしていくのが通例となります。


私が多くを学んだ、アメリカのトップコーチ、ジム・マクリーンの映像解析もこの定量化による基本の抽出がベースとなっていて、その弟子である江連忠プロも同じ考え方です。


この定量化をベースとした場合、突然変異的に出現した、新しい仕組みを持ったより優位な個体に対しての評価は、それが拡散してある程度の割合を占めるようになって、初めて評価されるということになります。


これは、まさに今回の新型コロナウイルス発症のケースと同じかもしれません。パンデミックといわれる状況となって、初めて国が動き出すという状況に近いと思われます。

話しをもとに戻すと、3Dという言葉が多く見られるようになったが、多くの悩めるアマチュアゴルファーにとって「それって何?」というところだと思います。正直、私もイマイチ、よく理解できていません。

私の場合の3Dは、クラブヘッドのモックに木の棒を挿したミニクラブに、3つの方向から力を加えるための糸ゴムを付けている道具を使って3Dを現しています。スイング中に空間を動くクラブに対して、どんな方向からどれくらいの力が加わって、スイング動作というのが成り立っているか?を体感するのが狙いです。


もともとは割り箸にクリップを付けて、その両端に輪ゴムを付けて3Dを現していたので、それでは2Dになってしまいますが、概ねのところの3D的な仕組みは理解はできるので、レッスンの場合はハンカチやヘッドカバーなどを手にしてやって頂いております。


どうもゴルフ雑誌などを見ていると、身体の動きついて3D的に捉えようという向きもあるようです。しかしながら、スイングモデルや動きに対する評価の基準や表現が、2Dのままになっているケースを多々、見受けられます。

逆に3D的な視野や考察力が備わっていれば、スイングの連続写真であるとか、後方や前方からのみのスイング動画でも、全体的な力の流れやクラブと身体の関係性などを理解することはできると思います。


また、身体とクラブ関係性について3D的な解釈をしているのに、それがそれぞれ分離してしまっていることもありますね。


私は、先ず、空間を動くクラブに対しての、3方向から加わる力の関係を理解することが大切だと思います。その3方向からの力を構成するひとつが、身体の動きによる力になるので、そういう理解をするべきだと考えています。

そう考えると今、巷でよくいう「地面反力」の使いどころが、チョット見えてこない感じです。それ深く考えるさせてくれたのが、デシャンボーなのです。デシャンボーは、ドライバーショットの際に地面反力を上には使っていません。


一般的なイメージだと、地面反力はジャンプする動作になるので、いわゆるインパクト以降でのアッパーなヘッドパスに関わると思われがちですが、これは入れ替え動作的に考えると、非効率的な組み合わせです。


ドラコン女王押尾プロに動画をチエックした時に、沈み込みながらアッパーで打つ男子選手が居ましたが、アッパー打法にはコチラの方が理にかなっていますし、事実結果が出ているような感じでした。


これは、その昔、中村紀洋選手がタテに入ってくるカーブを、沈み込みながらアッパーで打ち抜くホームラン見て学んだ仕組みです。効率のいいアッパー打法は、間違いなくコレになります。


カウンター理論を唱えた故岩崎恵一さんは、ババ・ワトソンのようなスイングタイプを「縦方向のカウンター」と呼んでいました。なので、あのジャンプは身体を剛体化させるためのモノであると位置づけています。たしかにコレなら、私の3Dチャレンジ中でも成り立つのですが、地面反力をエネルギーとしてアッパーなクラブに動きに取り込もうというのは成立しません。

デシャンボー、沈み込みアッパー打法のドラコン選手、中村紀洋、岩崎恵一、ババ・ワトソン。これらのケースや唱えていることを考えると、やっぱりデシャンボーは「マッドサイエンティスト」。他のツアー選手とは、アタマが違うというか、アタマひとつ抜け出しているのでは?と感じてしまいます。

今、デシャンボーがトライしているスイングは、かなり明確な設計図が見えます。もちろん、こんな設計図は、エビデンスに基づいての定量化を仕事としている人からは、認められません。


ただ今、パンデミックしているのは、シャローイングやGGスイング。今朝、活躍した先週だとダニエル・バーガーにホアキン・ニーマンあたりでしょうか?


まだ、デシャンボーは、パンデミック以前です。今夜はこの後、【ゴルファーズラウンジ】なんで、デシャンボーの設計図について、松吉さんと意見交換したいと思います。



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