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  • 執筆者の写真nobuhiro nagai

ハンマーに始まりハンマーに終わる1週間

昨日は午後から高田馬場ゴルファーレでのレッスンから羽田空港に出て神戸空港に移動。今日は4月度のポートアイランドゴルフ倶楽部(PIGC)でのレッスン会です。


このご時世でのレッスンについては、事前に開催の是非をPIGC側とも検討しましたが、予防に努めながらやりましょうとなり、予定どおり昨夜三ノ宮に入りました。


高田馬場から品川の山手線に、品川から羽田空港への京急線。そして神戸空港へのスカイマーク便は全てガラガラ。


特に羽田空港は人影が少なく、減便欠航を告げるアナウンスも目立ち、異常事態を感じさせます。


空港にはいたるところに消毒スプレーが置かれていて、マラソンの給水所みたくこまめに手に噴霧しました。


私もマスクは勿論のこと、除菌シートに除菌ジェル持参で予防に励みながら、今夜の帰宅まで気をつけて行動したいと思います。


さて、昨日は家を出る前に、ハンマー🔨を振ってみました。月曜日に購入して早速、ハンマーを振ってみまたしたが、そのフィードバックから火曜日はラウンドに行き、水曜日にスティック2本での練習。そして金曜日はオノフの新作ドライバー試打と、いろいろやってみたことを踏まえての再確認です。


いくつか課題が見えて来たので、それに対してどの様な反応があるか?ハンマーを振りながら検証してみました。月曜日にハンマーを振って1週間が始まり、土曜日にまたハンマーを振って1週間が終わります。


その様子を伝える動画はコチラ。



ハンマーを振る場合、絶対的な重さがあるので、先ず身体の中に軸や支点を作っての円運動は、仕組みとして成り立ちません。


まあ、厳密に見れば、3つ目の矢印でハンマーヘッドを振り出していくところは、円運動となっているかもしれませんが、それでも身体を止めて軸やカベとなっての円運動ではなく、ハンマーと身体が入れ替わりながらのリリースです。


ハンマーを振って感じたのは、この円運動的なリリースの短かさです。動いている量でいうと約90度。


背中に預けたハンマーを身体の正面辺りまで振り出すだけで、この円運動的な動きの短さによりフォロースルーでフェースを向けていく方向が変わり、「フェースローテーションが少ない」と言わる技術に深く関わっていると感じます。


この約90度のリリースは、身体に対しての運動量です。身体の方も止まらずにどんどん動いているので、外から見ればインパクトゾーンと言われる、スイング円弧の下半分の動き(180度)となります。


この辺りは、今週の課題として掘り下げていきたいと思います。


ハンマーを振る場合のポイントは2点。先ずは絶対的な重さをいかに軽く扱うか?となります。


これは1つ目の矢印(テークバック)に現れています。ハンマーを立て身体の近くに置き、テークバックの頂点に振り上げているのがソレ。身体を軸にした円弧でプレーンをなぞるテークバックは、余程の豪腕で強靭な肉体でなければ出来ません。


もうひとつが、ハンマーの動いていく方向や収まる位置に対して、常に反対側の矢印や極を見つけて掛け合わせいくということ。


これがスイング動作に対しての加点対象となり、効率のいい方向へと導かれます。ハンマーと同じ方向に動くと減点対象となり、重さに負けてスイングが崩れてしまいます。


もちろん、このふたつの関係は、ハンマーを振る時だけでなく、ゴルフクラブを振る際にも、ゴルファーに対して関わっている問題です。


私はこのスイング中におけるクラブとのやり取りを、「相撲」「柔道」「綱引き」など状況に応じて例えを変えて説明しています。


ダンロップの国民的クラブ「ゼクシオ」も前作の10代目は、私のこの考え方を基礎研究に取り込んでくれています。


出来上がったクラブを見た時に、その開発コンセプトから10代目は「柔道」、今回の11代目は「綱引き」という概念が当てはまると思い、月刊ゴルフ用品界のゼクシオ特集に詳しいコメントが採用されています。


動画の中で、先ずは後方と正面からで、3つの矢印を現しています。これに対して、2つ目の矢印に対して、左右方向の矢印を掛け合わせたのが、2回目に出てくる正面からのスイング映像です。


最初のスイングでは、2つ目の矢印をタテ方向だけで行なっています。いわゆる高いトップの位置エネルギーを使って、それを垂直落下させながら右リア側に荷重をかけるという仕組みです。


この前紹介した、今月の月刊ゴルフダイジェストのレッスン記事のキーワード「踏む・回す・跳ぶ」でいうと、「踏む」ですね。


なんとなく、この動きを見ると、「高いトップ」「ノーコック」「タテ振り」などをイメージしてしまうかもしれません。笠りつ子プロのスイングとかですね。


たしかにこの振り方は、ハンマーの重さやうねりをコントロールするため、直線的な動きで3つの矢印を繋いでいるので、そう見えると思います。円運動的な部分が少ないです。


しかし、これがハンマーを振る練習の狙いでもあり、身体を支点としての円運動では、ハンマーが振れないということの理解へと結びつきます。


これをベースにしつつ、2つ目の矢印に左右方向の矢印を掛け合わせたのが、2回目のスイングとなります。ハンマーは右(ターゲットの反対側)、身体は左(ターゲット方向)という矢印が加わり、すこしハンマーの動きが丸くなりました。


そしてそのハンマーを振り出す際のトリガーを、踏み込んでいった左リア側が地面を蹴ってハンマーに対してカウンター方向に入れ替わっていく動作でつくるので、骨盤も回転していきます。「回す・跳ぶ」がこのあたりでしょうか?


思うに、スピードは違えどハンマーに対してはジャスティス・トーマスの動きとほぼ同じくらいの運動量ですから、身体の仕事が生み出す出力の大きさが理解できると思います。


動画のシメは、2つ目の矢印の終着点であるテークバックの頂点から下りていってのトップ位置を、マシュー・ウルフとローリー・マキロイの写真で示しています。


矢印の掛け合わせという意味では、ウルフのトップ位置は極めてハンマースイング的で、そこから背中に預ける際の矢印がつくるエネルギー感が見えて来ると思います。


また、マキロイは、テークバックの頂点から上半身の捻りであれだけ深いトップ位置をつくり、そこを経由してから背中に預けにいくので、極めて2つ目の矢印が長いです。そこからエネルギー量の大きさが、感じられるのではないでしょうか?


私の場合は、元々身体が固い上に左肩の怪我で、このマキロイの様にテークバックの頂点からトップ位置を深く展開して2つ目の矢印を長くするのが、今は一番厳しい動きです。


なので、どうしても短くなってしまう2本目の矢印をうまく捉えて、それに身体の動きを掛け合わせて反対側の矢印による加点を作って、現在は何とか230ヤード。うまくリア側が使えれば250ヤードという状況です。


トップ位置が深く出来れば、2つ目の矢印の時間が稼げてタイミングも取りやすくなるので、いろいろと掛け合わせて反対側の矢印を作って加点をもっと増やせれば、270ヤードくらいまでは打てるのでは?と感じています。


そこを目指して、ハンマーを振りながら、いろいろと見つけていきたいと思います。

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