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  • 執筆者の写真nobuhiro nagai

トスカーナワインと共に朝までの語り場。いろいろと見えてきたが、自分へのフィードバックはありました!

昨夜は、結局0時頃から始まったマスターズ総集編を見ながら、トスカーナの赤ワインを飲み出し、その勢いもあってひとりでクラブハウスの語り場を開帳。


早速同じく総集編を見ながらのリスナー方が参加してくれて、一緒に語りながらマスターズを観戦しました。


途中、私の生徒さんも入ってきてくれて、松山優勝への展開などをおさらいしつつ、技術論なども語りました。


そして、テレビ放送は1:25迄だったので、そろそろルームを閉じようか?という頃に、アメリカ在住のプロゴルファー・トシ平田さんが参加してくださいました。


日頃、平田さんはフェイスブックで積極的に情報発信されており、ゴルフへの見識も深く、いつも興味深く拝見しています。


平田さんとは、その昔、まだ私が20代の頃に、オーランドでお会いして以来のお付き合いです。直接お会いしたのはその時だけですが、その後はSNSなどを通じての交流が続いております。


ということで、お話しするのも久しぶりでしたが、やはりこれも松山英樹効果なのでしょう。

そして、平田さんが私のルームに入ったといことで、平田さんのお仲間も多数お見えになり、終わろうと思っていたのに一気に賑わいを見せ、トークもさらに深い部分へと進んでいきました。


とりあえず、それなりに皆さんと交流してからルームを閉じましたが、その後は平田さんのお仲間が開いたルームを覗きつつ、話題がチョット話したい部分へと入ったので、また語り場に上げて頂き、熱い議論を交わしました。


結局、トスカーナの安旨赤ワインが1本空いてしまい、私がルームを退出させて頂いたのは、朝の4時。


これもまた松山英樹効果というか、日本人マスターズ初制覇の高揚感によるお祭りモードでしょう。


そして何という奇遇か、今日は完全オフで開けていたので、昼前までグッスリと眠らせて頂きました。まるで松山英樹の優勝を予想していたかのようなスケジュールです。


まあ、昨日は2時間程試打でビッシリとボールを打ちましたし、ネット系ゴルフ番組の撮影は6時間かかり、ずっとハイテンションで喋っていました。


そして、夜に2時間のレッスンですから、それなりに身体も疲れているので、赤ワインの飲み過ぎだけではなく、朝は起きれなかったです。


ということで、午後から動き出して、スケジュールやイベントの調整などをおこないましたが、とりあえず今日は休日モード。


それでも、ネットを見ると松山英樹選手のマスターズ制覇に関するニュースに溢れ、いろいろな情報が伝わってきます。


それらを見ながら、昨夜、皆さんと語り合ったことなどを含んで考えると、それなりにコトの本質的な部分がいくつか見えてきたと思います。


その中のひとつが、優勝スピーチに関する問題。


昨夜の語り場の皆さんの評価としては、マスターズチャンピオンとして、もうちょっといいスピーチをしてもらいたかったということ。


私も表彰式は全て見ていませんが、何となくそれには同意できると思います。


10年前に、彼はアマチュアとしてその場に立ち、ベストアマのシルバーカップを手にしています。


そして、その年の優勝者シャール・シュワーツェルがグリーンジャケットを着る様子を見て、その際のスピーチも間近で聞いているはずです。


その後、日本ツアーだけでなく、USPGAツアーや世界ゴルフ選手権でも優勝していますから、幾度となく優勝スピーチは経験しています。


そのベストアマを獲得した2011年のマスターズの4日間の経験が基点となり、10年間の弛まない努力の結果が昨日の優勝に繋がっているのは間違いないです。


それは間違いなく、日本人初のマスターズ制覇という偉業で、そこに1ミリの異議も無いのですが、もし昨日のスピーチが、もっとストーリーに溢れたモノであったなら、早藤キャディーの脱帽しての一礼と同じかそれ以上に、もっと優勝の価値が上がったのでは?と思われます。


それは、彼自身の能力ではなく、チーム松山と呼ばれる方々の仕事でしょう。


今回は、通訳のボブさんが最後に助言して、オーガスタNGCのメンバーへのお礼を述べましたが、いわゆるスピーチライター的な方が作った原稿を読むスタイルでもいいと思います。


チームの中に、広報担当とかコーディネーター的な役割の方がいらっしゃらないということなのか?と思いますが、これは昨年秋に渋野日向子選手が、全米オープン最終日で敗退した際にも感じました。


トーナメント開催地の気候や風土に、食事環境、交通の利便性や治安のレベルのリサーチ。緊急時における外部のサポート環境などを整えながら、選手がいいパフォーマンスを見せた際には、それを最上級レベルで世の中にアピールするという準備などをおこなうコーディネーターがチーム内に居れば、渋野日向子選手の薄着問題や、今回のスピーチ問題も起きていなかったと思われます。


松山選手には苦言を呈するということではなく、来年以降、また何度もマスターズに勝つチャンスはあると思うので、そこに向けての課題として頂き、次の優勝スピーチはゴルフ史に残るような名スピーチを残し、彼の優勝の価値をさらに高めて頂ければ、世界のゴルフ界に影響を与えるレジェンドへと上り詰められるでしょう。


私があえてこの話題を取り上げたのは、自分自身への戒めでもあります。


実は、この春から、関西のとあるゴルフ場さんの、今後に関するアドバイザーのような役割を勤めることになりました。


その中には、コース改修も含まれていますが、そこには素晴らしいスペシャリストが加わって頂けることになりました。なので、間違いなくいいコース改修となる手ごたえはあります。


その「いいコース改修」を、どこまで高めることができるか?が、今回のプロジェクトにおける私の役割だと思います。


コース改修が完成したあかつきに、日本国内レベルで「いいコース改修で成功した!」という評価ではなく、やはり世界に向けて「素晴らしいコース改修ができた!」と発信できるようなストーリーとそこに向けての仕込みを行うのが、コーディネーターとしての仕事だと思います。


私の師であるクラブデザイナーの故竹林隆光さんは、


「クラブデザイナーは、いろいろな立場の人の意見をまとめるコーディネーターなんです!」


と仰っていました。


コレとは逆に、一部のアイデアを出しただけなの、「私はクラブデザイナー!」と名のりたがる人が多いのもこの業界の特徴。何人も見ています。


ということで、昨日の興奮から覚めて、いろいろなことを考える1日となりました。


最後に大きなお世話ですが、昨日、もし私がスピーチライターだったらというテキストを考えてみます。


「10年前に初めてこのトーナメントに出場しましたが、その直前、私の故郷は大きな地震があり、とても大変な状況でした。そんな中、「行ってこい!」と背中押してくれた方々が居て、幸運にもベストアマを獲ることができ、そこからこの特別なトーナメントへの挑戦が始まりました。この10年のチャレンジを、温かく見守ってくれたONGCのメンバーとマスターズのパトロン達には、心より感謝したいです。そして、この日のために私をサポートしてくれた、チームの仲間とスポンサーは、とても心強い存在でした。また、そんな私のチャレンジを支えてくれる家族とは、これから日本に帰って共に喜びを分かち合いたいです。そして、再び優勝する姿をこの場所で家族に見せたいので、次なる目標ができました。今、世界は、今日の私の15番ホールの2打目を打ったあとの様な状況ですが、きっとまた皆で喜びを分かち合える時が戻ってきますから、その日まで共に頑張りましょう。」


是非、2回目のマスターズ優勝時には、こんな感じのスピーチをお願いしたいですね。


私はコーディネーターとして携わっているプロジェクトを、世界レベルに引き上げるべく、努力したいと思います。


そして、夜は休日らしく、久しぶりに自分で料理してのディナー。




キャベツと椎茸のバター醤油焼きから、残りモノの金目鯛をソテーして、厚切り牛タンも焼きました。


メインの牛ランプ肉のステーキがうまく焼けて、とても美味しかったです!





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