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  • 執筆者の写真nobuhiro nagai

ダウンスイングは寄り道してください

先週水曜日の高田馬場ゴルファーレでのレッスンを一区切りとして、緊急事態宣言による自粛生活に入って一週間が経過しました。 テレビを見ていたら、小池東京都知事が「一週間経ったではなく、あと三週間です!」という感じのコメントを出していました。だんだん戦時下の統制のような雰囲気がしてきましたね。 買い出しですれ違う人々の表情も、やや疲れ気味というか、先行きへの不安感のせいか、だんだん暗くなってきているように感じるのは気のせいでしょうか? こういう状況に対して、希望を与えるのが政治の役割だとするなら、この国はかなり機能不全に陥っていいるように思えてくる今日この頃です。 まあ、政治は直ぐに大きく何かが変わるというのはありませんが、そろそろ何かの分野に本当の賢者が現れ、一筋の光明を照らしてくれないと、連休明けまで民はもたないのでは?と心配になってしまいます。 そういう意味では、やはり治療薬や予防ワクチンの開発などが、何よりの解決策でしょう。そこまで、政治が生活を繋ぎ、アーティストやパフォーマー、アスリートなどが希望を与え続けることが、この難局を乗り越えるのに必要な仕組みか?と感じました。 私も皆様のゴルフ上達への希望や興味を引き出せるよう、微力ながら活動していきたいと考えております。

さて、昨日、ブログとSNSでアップした3Dチャレンジ。かなり得るモノがありました。 3Ⅾチャレンジでは、クラブに見立てた割箸を、2本の輪ゴムを加工して両端に付けて、双方向から引っ張り合うチカラのバランスや方向を変化させながら、ゴルフスイングのように割箸を動かしていきます。 実際のスイングに置き換えると、クラブヘッドに掛かる遠心力とグリップエンドの向心力の関係のコントロールが、ボールを打つ際のパフォーマンスに大きく関わっているのは紛れもない事実だと思います。 それに対して、最近では計測器などを使って力学的なゴルフスイングの解析によりスイング理論や手法が唱えれていますが、そもそもそのふたつのチカラの関係が理解できているか?というところが問われます。 それを体感するのが3Dチャレンジです。やってみると、ふたつのチカラの関係が、とてもよく理解出来ます。私も、ある程度はイメージ出来ていたのですが、昨日実際にやってみたら、まだ自分の中でつかめていなかった部分があったのが理解出来ました。 今日はランチの後に約1時間、自宅前の通路で素振り練習しながら、いろいろと昨日つかんだ仕組みをテストしてみました。 その前に、昨日アップした完成動画のあとにおこなった、ミスの例の検証からひとつ説明です。 この3Dチャレンジは、一昨日のラウンドレッスンでご一緒したゴルフ歴4ヶ月のビギナーの方が、後半ドライバーやフェアウェイウッドがうまく当たらなくなってしまった時の経験が基点です。 もともと、その方はゴルフ歴4ヶ月とは思えないほど、ミートはうまく出来ていたのですが、効率のいいスイングのポイントをつかみ、かなり力強いボールが出てきて距離も伸び、前半の上がり4ホールはボギーペースで回れました。 なので、かなり後半は好スコアを期待してのスタートとなりました。しかし、ゴルフあるあるですが、こういう時ほど崩れてしまうのは多々あることで、まさにそんな感じのラウンドとなってしまいました。 やはり気持ちが入ったせいか、トップから手を直接ボールに向けて下ろしてしまい、クラブに振り負けてフェースが開いてボールの手前にヘッドが落下してしまうミスとなり、ドライバーは右から右へのスライス。フェアウェイウッドはダフリが出てしまいました。 ゴルフスイングを矢印での現わすと、2つ目の矢印がボールに向かってしまう、2つの矢印でのスイングです。 このミスを、3Dチャレンジでやってみました。トップ位置からクラブを振り下ろす際に、グリップエンドがボールに直接向かうチカラを加えてみました。 すると、ヘッドを現わすクリップは、まさに一昨日のビギナーの方のように、ボールの手前に落ちてしまい、いわゆるダフリのミスとなってしまいました。初心者なら、ボールの手間を叩いて空振りになってしまうでしょう。




割箸を操作していて私が感じたのは、グリップエンドがボールに向けて下りていく時間に対して、ヘッドが下りていく時間があまってしまい、行き場のなくなったヘッドがボールの手前に落ちてしまうということ。 なるほど、トップ位置から腕が直接ボールに向かってしまうと、ヘッドがボールにたどり着くより、だいぶ早く腕はインパクトへとたどり着いてしまう訳です。

となると、トップ位置から腕は一度背中側によって「みちくさ」をして時間をつぶしてあげないと、ヘッドがインパクトへたどり着く時間にあわせられないのです。 この背中側への寄り道である「みちくさ」が、3つの矢印のゴルフスイングにおける、2つ目の矢印となります。ここに、2つの矢印のゴルフスイングとの大きな違いがあるのです。 2つの矢印でスイングすると、ヘッドがインパクトへ間に合わないので、それを間に合わせようとすると、いわゆるフリップという手首をターゲット方向に振り出す動きで、インパクトへ間に合わせようとしてしまいます。 こうなると「ハンドファースト」という動きとは、永遠に出会うことのないゴルフ人生になってしまいます。 このようなミスに対して、時間軸の違いがその原因となっているというのは、3Dチャレンジで割箸を動かしてみて、はじめて知ることができました。これは、とても貴重な体験です。 また、これからも、いろいろなミスの検証を3Dチャレンジでやってみたいと思います。 さて、そんな興味深い手ごたえを3Dチャレンジで掴み、本日検証してみた様子は、こんな感じでした。



やりながら、どんどん自分の中で感覚が更新されていくので、あっという間に時間が過ぎてしまい、撮影している動画も訳が分からなくなってきました。 とにかく、最初から最後まで意識したのは、昨日の割箸を操作した時の感覚です。グリップエンドとヘッド側の2点に対し、お互いが引っ張り合うチカラと方向の関係を感じながら、スイングするということです。 やはり、いくつか、この2点が同方向に流れているポジションがありましたね。それを潰していくような練習となりましたが、ハンマーを振った際に、フィニッシュが取れるようになったので、かなりフツーのスイングに近づいてきました。 即物的な眼だと、「だいぶ筋力がついてきたんですね!」なんて言われそうですが、そうではありません。 3Dチャレンジ、自分が思った以上に、ゴルフスイングの仕組みを理解できる遊び?となりそうです。 早い段階で、初心者やジュニアゴルファーにやらせると、かなり効果があるのでは?と思われます。 皆さんも、是非、やってみてください!

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