nobuhiro nagai
熟成されたワインのように、ゴルフが開いていく楽しみは至福の喜びだと思います!
毎年1月3日は、日大桜丘高校ゴルフ部同窓コンペ「チェリーオープン」が開催されていましたが、今年はコロナ禍により延期となりました。
今年で23回目となる恒例の新春コンペで、毎年、この会が初打ちとしていました。
私が幹事を務めているので、このところは秩父のゴルフ場で開催されており、他の参加者は池袋駅から西武の特急レッドアローに乗って、新春早々の小旅行を楽しむコンペでもありました。
ゴルフの後は秩父市内でのホルモン焼きから、駅前の蕎麦屋での二次会がパターンで、さらには泊まり組とシメのバーからラーメンまでという年もありました。
残念ながらこのような状況につき、新年早々の長い1日を楽しむ会は、とりあえず延期とする判断を、幹事として12月上旬に下しました。
仲間もこの判断には賛同してくれて、また、状況が変わるのを待ち、ゆっくりと楽しみたいと思います。
ということで、彩の森カントリークラブを3組予約していたのですが、2組キャンセルして1組を残し、今日は小鹿野中学校の同級生3名との初打ちを楽しみました。
朝、クラブハウス前に到着しゴルフバッグを下ろしたときに、車の外気温計を見るとマイナス7度。これは、この車の外気温計のベストスコアです。
どうなることかと思いましたが、支度をして練習グリーンに出てみると、それほどではありません。日差しが強いので、日向にいるとその温かみを感じます。
それでも日陰は、冷凍庫並みの冷気が顔に当たり痛みを感じます。前半の9ホールはグリーンが凍結しており、なかなか厳しいコンディションでのプレーとなりました。
このゴルフ場は、ゴルフ界のレジェンドであるトム・ワトソンが初めて設計したゴルフコースで、秩父の気候を考慮し、あえて2グリーンのデザインを採用しています。
ゆえにグリーンのサイズは、比較的コンパクトです。そして、そのグリーンからつながるアンジュレーションにより、バンカーにボールが集まるように作られているのが、ワトソンのこだわり。
さすがのワトソンも、凍結したグリーンでのプレーは想定していないと思いますので、この氷点下による想定外の難しさに苦しむフロント9となりました。
それでもフロント9となったインコースは、日本百名山に選ばれた両神山がよく見えて、終盤には秩父のシンボルでもある武甲山も見えてきます。
スタート前には両神山をバックにして、同級生4人での記念撮影。先行き不透明な世の中となりましたが、また来年のこの日を楽しみに頑張ろう!と思いました。
さて、後半は心機一転。気温も上がりグリーンも緩んで、本来のワトソンがデザインしたコースへのチャレンジです。
1番のドライバーショットから、身体がよく動いて自分がやりたいことへトライできました。
そこからいいフィードバックを得ながらショットを重ねつつ、パフォーマンスが向上していく手ごたえを感じるラウンドは、まるで眠っていたワインが抜栓され、徐々に開いてゆくのと同じ楽しみを感じます。
今日は素晴らしい冬晴れの下、自分のゴルフが開いていく楽しみを、新年早々味わうことができたのは至福の喜び。
2021年の門出に相応しいラウンドとなり、今年はこういうゴルフを、数多く味わいたいと思います。
スコアを出すのとはちょっと違う楽しみ方かもしれませんが、私の場合はこれがゴルフをやる上でのエクスタシー。
自分が前に進むことが出来ているかも?という手ごたえを感じるのは、ゴルファーにとって夢があると思います。
いくつになっても、自分の可能性を信じて楽しむことができるのは、ゴルフが持っている最大の魅力だと私は考えています。
なので、自分自身がそれにトライし、そこから得たモノを多くのゴルファーに伝えるのが私の仕事だと思うので、今年もその想いを胸に、頑張って活動していきたいです。
後半は、同級生3人も調子が上がり、楽しいゴルフの場が立ってのラウンドは無事終了。
我が故郷小鹿野町は、埼玉県内でもコロナ感染者がゼロをキープしていましたが、年末についに感染者が出たとのこと。
この後は焼き鳥屋で新年会の予定でしたが、同級生たちも自粛モードにつき、またの再会を誓ってゴルフ場で解散となりました。
私は明日、栃木県のゴルフ場でラウンドレッスンがあり、それが今年の仕事始めにつき、そのまま関越自動車道を経て帰路へ。
大晦日の夜に帰省して、年越し10分前に秩父に着き、本日のラウンドを終えて帰宅となりました。
明日は二十歳過ぎの頃、恩師に何度か連れて行って貰ったコースの再訪につき、楽しみです。
ゴルフが開いてゆく喜びを、明日、ご一緒する方々と共に味わう、楽しいラウンドにしたいですね。