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  • 執筆者の写真nobuhiro nagai

心の慣性モーメントが試される日々

朝起きると、日に日に状況が変わっているというより、より深刻な状況へと進行しているか?と思わせるニュースが入って来ます。昨夜のうちに東京オリンピックの1年延期が発表されましたが、今朝のスポーツ新聞の一面は、志村けんさんの新型コロナウイルス感染と発症を伝えているそうです。 報道によると、志村さんは持病や手術の影響で体力や免疫力が落ちていたのが、良くなかったのではないか?との論調がありましたが、時期的にはわりと早い段階で感染したと思われます。 今朝のニュースでは、昨日の段階で東京都の感染者数が全国一位になったとのこと。これも時間をたどると約一週間程度前に感染しての発症へという可能性があります。その頃より、やや警戒意識が緩んで来ているのでは?と警鐘を鳴らす声が多かった三連休が明けての今週です。 来週の火曜日に友人とゴルフに行く予定を入れましたが、その頃には爆発的に感染者が増加して、行動制限がかかり外出できないという状況があるかもしれません。 もう、確実にすぐそこまでウイルスが来ているのは間違いないです。こうなると感染防止というより、心身の健康に留意し体力免疫力を低下させない様な生活を続けて、仮に自分が感染したとしても、乗り越えていく用意をするモードに気持ちを切り替える必要があるかもしれません。 志村さんにおかれましては、本日事務所から正式な病状の発表があるとのことですが、無事の回復をお祈り申し上げます。 さて、昨日は高田馬場ゴルファーレでのレッスンの後、私が理事を務めるゴルフ振興のためのNPO法人ゴルフアミューズメントパーク(GAPK)の理事会がおこなわれました。毎月1度理事が集まっての理事会を開催し、GAPKの活動方針やイベント立案などを討議していますが、先月は新型コロナウイルス拡散防止のため、理事会の開催を中止しました。 なので今月は5月のイベント開催の可否や今後の事も含めて、何とか理事会を開催しようとなり、今話題のオンライン会議システムZoomを使っての会議をおこないました。 昨日は私も含めて参加した理事が6名。NPOの規定で理事総数の半分以下の参加者の場合は、理事会としては不成立となります。なので昨日の会議への出席理事は半数以下だったので、理事会ではなく意見情報交換会となりましたが、北岡理事長がZoomをセットアップしてくださったおかげで、Zoom初体験の私も自宅から無事に会議に参加出来ました。 我が家のWi-Fi環境では、とりあえず昨日の規模の会議は十分対応でき、PCのカメラの写りや反応もよく、今後何かZoomを使って何かできないか?考えてみたいと思いました。 その昨日の会議に、群馬県から参加したジューシー株式会社代表のクラブデザイナー松吉宗之理事とは、今月発売の月刊ゴルフダイジェスト(MGD)5月号の中で、慣性モーメントについての企画で一緒のページで仕事をしています。 先日、残念ながら休刊が発表されたゴルフクラシックの名物企画「重心ハンドブック」において、20年以上にわたり重心の計測をおこなってきたのが松吉さんです。その計測したヘッドの個体数は、おそらく千から万の単位か?と思われますが、ある意味全メーカーのほぼ全てのクラブの重心特性を知る男です。



その圧倒的データを素にしての知識は、本当に私も学ぶところが多く、またそれが反映されてのクラブ設計には定評があります。 私は2月の沖縄ゴルフツアーの前に、スプーンのリシャフトをおこないましたが、それがビシッとはまりました。現在、久しぶりに信頼できる結果が得られるスプーンがバッグの中にある喜びを感じています。 そのスプーンがコチラ。ボールの拾いやすさと上がりやすさ、初速性能に低スピン感と全てにおいて3つ星評価ですが、そのヘッドをプレーンな形状のステンレス単一素材で達成するデザイン力には脱帽です。



MGD5月号の慣性モーメント(MOI)の記事は、表紙を入れて5ページ。その表紙にイラストで松吉さんが登場していますが、なかなか雰囲気が出ていますね。 誌面を見ていくと、先ず見開きの2ページでゴルフクラブの4つのMOIについて説明。図に添えてありますが、それぞれのMOIに関係する要因と、MOIの大小がゴルファーに与える影響を〇☓で説いているのは分かりやすくてとても秀逸です。 そして次のページで、ゴルファーがミスヒットした時の、ヘッド左右のMOI数値と200m先でのぶれ幅についてのグラフが登場。このグラフを使うと、過去から現代にかけて、ゴルフがどの様に変わって来たのか?がよく分かります。 このグラフを深読みすると、いろいろと興味深い話しが出来るので、明日はそれを記事にしたいと思います。 そして最後のページの3分の2くらいのスペースで私が登場し、MOIの大きい大型ヘッドの打ち方について説明しています。しかし、取材量に対して掲載スペースが小さ過ぎたせいか、「混ぜるな、危険!」が分かり難くさせていますね。 たぶん、伝えたかったことのベースはこれだと思います。 MOI小 → 身体が軸や支点の役割を果たしてミート優先の技術 MOI大 → 身体がボールを飛ばすための出力動作優先の技術 これが「大MOIは足を使って右ストレート」という表現に繋がったんだと思います。この辺りは、既に何度もこのブログでは解説しています。 インパクトについても、 MOI小 → 身体を軸とする(身体の中に軸がある) MOI大 → 身体の中に軸を作らない(身体の外に軸がある) というのを、かなり伝えるのに苦労している様が伺えますね。ここの理解はとても重要です。そもそものゴルフスイングのモデルが変わってしまいますから。これがムチ・振り子型とハンマー型の違いで、すでにかなり時間をかけて説明していますが、またあらためてハンマー型を説きたいと思います。 この身体の役割の違いがまさに今のゴルフ界のパンデミックで、まさにMGD5月号の巻頭レッスンのキーワード「踏む・回す・飛ぶ」がそれです。「クラブを倒す」「シャローイング」から「踏む」に変化してきましたかね?

誌面の中ではジャスティン・トーマスの連続スイング写真で、その3つの動作を説明していますが、なるほどリア側を使っての乗り換えがよく見て取れます。私も左リアの役割がハッキリ見えた感があるので、明日のラウンドで試してみたいと思います。 しかし、右かかとから左つま先への踏み替えは、フロント側(大腿四頭筋)でやってしまうと、全く違うモノになってしまうので、これもまた「混ぜるな、危険!」。このレッスン記事のナビゲート役のマイク・アダムスさんの説明動作を見ると、欧米人らしくリア側主体の動きに見えますので、「つま先」という表現をどう理解するべきか?なかなか難しいところです。 松山選手が沈み込みの練習をしている写真がありましたが、フロント側のスクワット動作に見えるのが気になりますね。クラブも背中側に預けてないし…。 今日は娘の春休みのお出かけで、近所のテーマパークに行く予定でしたが、それは中止。オリンピックが延期になったので、夏のイベントの練り直しや、今後のためにハンマーでも買いに行きたいと思います。

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