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執筆者の写真nobuhiro nagai

大谷翔平のアッパー打法とジャイアントスイングについて考える。しなりにはもう騙されないぞ!

昨日は灼熱の地、埼玉県熊谷市の熊谷ゴルフクラブで、ゴルフ用品界社さんの取材がありました。月刊の業界誌である紙媒体用の取材に、自社WEBページとYahoo系列のスポナビに提供する動画撮影撮影です。

朝、起きて外を見ると、素晴らしい晴天だったので、熊谷の気温は一体どうなるのか?とビビりましたが、まだ、夏本番の暑さとは違って、無事に終えることができました。

振り返ると、6月末から北海道と石川県へ遠征しての試合が続き、その中で、いろいろと新しい情報を仕入れながら、ブラッシュアップへとトライして来ました。

その結果、最後の最後で大きな勘違いをしてしまい、先週木曜日に能登カントリー倶楽部で開催された日本シニアオープン1次地区予選会は惨敗。


小雨のせいか、試合当日のグリーンが練習ラウンドより重くなるという変化にも対応出来ず、本当に悔しい思いを味わいました。


そして、その勘違いを、先の週末はじっくりと分析して、自分の頭の中を整理してみました。これが試合前に出来ていたら、少しは結果が変わっていたかもしれません。


基点となるのは、MR茨戸マッチプレー選手権を終えて感じたアイアンショトの違和感について、松吉さんから頂いたアドバイスです。


それは、よく考えてみたのですが、ゴルフのスイングロボットの新旧に、その仕組みの違いが現れています。


アームにクラブを固定しての円運動がベースの旧型ロボットの場合、テークバックでアームを振りかぶって、ボールに向けて振り下ろす際のトルクが、シャフトに大きな負荷を与え、それがトゥダウン現象を引き起こします。


これに対し、新型ロボットの場合は、アームがインパクトゾーンに入るあたりから、台座の役割をしているボディ部分が、左に回旋します。


つまり、インパクトゾーンにおいて、ボディがクラブを引っ張るチカラが加わることで、トゥダウンが少なくなり、シャフトが動く方向が変わります。


これは、新旧スイングロボットのアドレスの違いに現れています。


旧型ロボットでは、インパクト時のトゥダウン量を見越して、ボール位置の右斜め上にヘッドをセットします。たぶん、10センチくらいは離していると思います。


新型ロボットでは、ティーアップされたボールに対し、我々が普段構えている様な位置にヘッドをセットします。つまり、ボール位置より下にヘッドが位置する訳です。


そのボールに対して、全く違う位置にセットされたヘッドですが、それぞれ両者ともインパクトではフェースのセンターでボールを捕らえ、ナイスショットを放ちます。


この、新型ロボットにおけるシャフトの動きを、松吉さんはプロレス技のジャイアントスイングで説明してくれました。


そして、そのジャイアントスイングと同じ仕組みでクラブを動かすことに初めてトライしたのが、MR茨戸マッチプレー選手権予選会を終えた土曜日のラウンドでした。


ジャイアントスイングの仕組みのポイントは、遠心力が掛かると、技をかけられている相手が浮き上がるということ。同じ原理は、遊園地にある乗り物の回転ブランコにも見られます。


この仕組みを日曜日にポートアイランドゴルフ倶楽部のスタジオレッスンの際に練習し、月曜日もグレージレッスンで確認しました。


そして、火曜日の朝にレンタカーで奈良から移動し、能登カントリー倶楽部での練習ラウンドの際に、このジャイアントスイング型のイメージはピークを迎えました。


ショットはほぼ、ピンの方向に飛んでいくし、アプローチもカップを狙う感じで捌けています。このゴルフなら、オーバーパーは打たないなと思える内容。単なる調子がいい日とは違い、明らかワンランク上のレベルでのプレーを体感しました。


やや、ドライバーだけイマイチでしたが、それはグリップを変えてしまったことに起因していたかもしれません。


この日もブログをアップしたのですが、そこまでのブログを見直すと、シャフトのしなりの使い方や、しなりの方向という表現をしています。ベースにあるのはトゥダウン方向へのしなりで、それを生むのが従来型のスイングです。


それに対して現代型となるジャイアントスイングですが、その表現は、あまりにもゴルフスイングとかけ離れているため、あえて使わずし、「しなり」という表現にしました。

しかし、ここに大きな落とし穴がありました。


練習ラウンド2日目となる水曜日は、共通重心をイメージするボールを置いてショットしながら回りましたが、結局、ジャイアントスイングを「シャフトのしなり」として自分が捉えてしまったため、大きな混乱が生じてしまいました。 「しなり」を感じたり使おうとすると、身体の中に壁や軸が必要になるので、左サイドが止まってしまいます。これは従来型の特徴となる部分で、ゴムホースを振るような練習器具を使う場合は必須の仕組みとなります。 でも本来やりたいのは、左サイドを質量的に動かしていくスイングです。それに何よりジャイアントスイングでは、技をかけられている相手はしなりません。 つまり、ジャイアントスイングの仕組みからインパクトに向かうのと、シャフトをしならせてインパクトするのは、全く別のスイング技術となります。

ジャイアントスイングはジャイアントスイングと表現するべきで、しなりの方向の違いとしてで現すモノではなかったのです。 そんなことが、この週末のレッスンを通じての反省となり、あらためてもう一度、自分の頭の中を整理してみての本日、熊谷ゴルフクラブでボールを打ちましたが、なかなか結果はよかったです。

そんな反省の中で気付いたのは、大活躍中の大谷翔平選手のバッティング技術です。 あの、ボールを高々と遠くへ打ち放つスイングのインパクト軌道はアッパーでしょう。 大谷選手は左打ちなので、ピッチャー方向へのステップは右足でおこないますが、ボールを呼び込みにいってからの右サイドは大きく反転しています。つまり、踏み込んだ足を軸足にしないタイプのスイングです。 これは、まさに右サイドの質量をバットに働きかけていくジャイアントスイング的な仕組みが整います。となると振り出されたバットは、遠心力で浮き上がりながらボールに向かっていく方向へ動くはずで、それが高効率のアッパー打法となって、あの驚異的な飛距離を生んでいると想像できます。 (左打ちの大谷選手に当てはめて左右を説明しています) 踏み込んだ足を軸足にして腕とバットを振り出していくスイングでは、遠心力と同時に重力によってヘッドが下がる方向に動きたがるはずです。このミスが振り遅れと呼ばれ、バットヘッドを下げないよう、「大根ぎり」といわれるような上から打ち込んでいくスイングが良しとされるのでしょう。 昨日の試打では、ジャイアントスイングから大谷選手のバッティングへとイメージを膨らませてボールを打ちましたが、なかなか好感触でした。 こうして考えると、今、ゴルフ界のキーワードとなっているシャローイングという技術は、ジャイアントスイング型のリリースを指すものと考えるのが妥当だと思います。 シャローイングに関しては、いろいろな解釈や意見が交錯していますが、ロボットの新旧をもっと研究すべきでしょう。


新旧ロボットではスイングの仕組みが全く違って、それによりインパクトゾーンにおけるシャフト挙動が変わります。シャローイングの一番の具現者は新型ロボットか?と思えるようになりました。 そして、あらためて昨日、試打の際の印象を踏まえて、ジャイアントスイング(左に回転する)のを自分がやってみた時の様子を想像してみました。


自分は相手を常に自分のセンター方向に引きつけている必要があり、回転動作が始まると、そこに共通重心が発生します。 ジャイアントスイングを上手く回すコツは、相手を自分のセンター方向に引きつけながら、共通重心に対して左後方に動き続けるように足を捌いて、自分の質量を動かし続けることで回転を維持するとなるでしょう。 やはり、相手がしなったりトゥダウンすることはありません。とにかく、自分の方向に相手を引きつけるだけだというのが、あらためて理解できます なるほど!と思って、昨日の夜の高田馬場ゴルファーレでのレッスンでは、片手シングルクラスの常連さんにジャイアントスイングの仕組みを説明して、取り組んで貰ったのですが、やはり大きな変化がありましたね。 左サイドの質量による遠心力で、クラブが浮上するイメージができると、クラブは地面に着けておきたくなります。この時の地面が、ゴルフスイングにおけるシャフトプレーンになるので、結果、テークバック軌道からトップ位置も必然的に変化します。 最後は、この日のベストドライブで50分のレッスンを終えましたが、かなりいい手応えがありました。



そして、今日も朝9時から東銀座のレッツゴルフで、再びゴルフ用品界社さんの試打取材がありました。ジャイアントスイングの仕組みを意識しながらボールを打ちましたが、やはり高効率な手応えがあります。 最後は、最近流行りの軽硬シャフトのテストで、270cpmですからX相当のシャフトを打ちましたが、辛口トラックマンでキャリーが255ヤードのトータル278ヤードまでいきました。トラックマン相手では、最近のベストパフォーマンスに近いと思います。



その試打取材と同時に始まった、アメリカ大リーグのホームランダービーですが、期待された大谷選手は、残念ながら1回戦で敗退となってしまった模様ですね。 いやいや、流石の大谷選手も、慣れないフォーマットでの打ち合いで疲労が出たみたいですが、私の背中もバリバリです。 それ以上に、この進化の速度が早過ぎて、自分自身で整理できず、こうしてブログにテキストで残すのも精一杯だというこの状況が、一番の問題点です。 さて、YouTubeとかどうしようか?と考えています。

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