nobuhiro nagai
今月は富士山に始まり富士山に終わる。来月は縁起のいい月にしたいものです!
いよいよ10月も最終日となりました。今年も残すところ、あと2ヶ月。
今夜のハロウィンからホリデーシーズンへと突入して、お正月までいろいろ楽しい予定やイベントが続く季節ですが、この新型コロナウイルス問題により、今までとは違った年末年始となりそうです。
ハロウィン思い出といえば、2016年のアメリカ研修です。その年から翌年かけてのUSPGAツアー開幕戦見学やニューヨーク訪問など、約1週間ほどアメリカに滞在しました。
その開幕戦がラスベガス近郊のゴルフ場でおこなわれたため、ラスベガスMGMグランドホテルに泊まっていました。
ハロウィンの夜は、ホテル内も仮装した人たちで溢れ、夕食の後はラスベガスのオールドタウンへと繰り出しました。
そこでは本場のハロウィンの狂気?に触れたというか、いやいや、凄かったです。でも、単なる仮装ではなく、ダークサイドのオーラを感じ、やはりこのあたりは日本のハロウィンとは違うなと思いました。
世の中は表裏一体。やはり、反対側へのリスペクトというか、理解も必要なのでしょう。何かそんなことを学んだ気がしました。
昨日のブログで、ユーティリティークラブの試打から、真逆のDNAを感じたという話しに触れました。それについて、軽く説明しましょうか。
現在、ユーティリティークラブとうカテゴリーは確立し、プロゴルファーからアマチュアゴルファーまで、ゴルフバッグに納めて、中にはかなり使用頻度の高い方もいらっしゃいます。
このユーティリティークラブは、時系列と日米で見ると、全く異なる成長過程を経て、現在へと至っています。
先ず、日本です。アマチュアゴルファーに福音を与えて人気クラブとなったのは、キャスコ「トルネード」でしょう。
このクラブがデビューしたのは、1999年とあります。
私がフォーティーンの48インチドライバー「スーパーゲロンディ」を手にして、竹村さんとペブルビールにタイガーの勇姿を見に行ったのか、2000年6月のUSオープンです。
なので「トルネード」が登場した頃のチタンドライバーは300CCを越えて、いわゆる「長・軽・大」をキーワードに、45インチ300gあたりがスタンダードになり始めた頃です。
当時のキャスコは、「チタンより強い合金」を謳い文句に、マレージング鋼(スーパーハイテン鋼)での商品展開をキャスコはしていて、その流れを受けての「トルネード」登場でした。
クラブのコンセプトは、「ボールの上がりやすさ」で、そのためのシャロー形状や低重心設計に、カーボンシャフトは長め。
ヘッドの重心距離も抑えていて、「捕まりがいい」も満たしています。
シニアやレディースのゴルファーが、ボールを高く打ち上げて、グリーンを狙って止めるプレーを、アイアンに変わり担ってくれたので、受け入れてられたと思います。
これは日本のユーティリティークラブの先鞭であり、その「上がる&捕まる」はDNAとなったでしょう。
そして、対するアメリカはというと、同じような「上がる」を訴求するオリマー「トライメタル」という低重心ヘッドのフェアウェイウッドが、ほぼ同時期に流行りましたが、これはユーティリティークラブではありません。
やはりユーティリティークラブというと、戸張さんと青木さんが、地上波のメジャー中継で、メーカーの商品名を連呼して物議を醸し出した、テーラーメイド「レスキュー」でしょう。
今ではテレビ解説者も、「ユーティリティークラブ」とか「ハイブリッドクラブ」と言いますが、この頃は当たり前の様に「レスキュー」を連呼しての解説で、視聴者からクレームの電話が入ったとか…。
まあ、それはさておき、この「レスキュー」は、US PGAツアー選手がスプーン(3番ウッド)とアイアンクラブの間を繋ぐのに都合かいい、ということで拡まりました。
スプーンとアイアンの間といえば、クリーク(5番ウッド)や7番ウッドなどがありますが、ヘッドスピードの速いツアー選手には、スピン量が入り過ぎてボールコントロールに難があったり、左へのミスのリスクが高まったりと、なかなか彼等には使い難いクラブでした。
そこに登場したのが、ウッドとアイアンのハイブリッド形状のユーティリティークラブで、クラブ特性的に見れば、「左へのミスが出難い」「スピン量が少なくて強い弾道が出る」。
そして、アイアンのように短くて重いシャフトでも、打ちこなせるのも重要ポイント。「レスキュー」の19度にダイナミックゴールドのX100を入れたようなクラブで、レイアップと言いながらも250ヤードとか260ヤードを放ち、コース攻略のバリエーションを増やしたのは間違いありません。
調べてみると、「レスキュー」が登場したのは2001年ですが、ツアープロ向けの「TP」シリーズでの「レスキューTP」に枝分かれしたのは2009年。
最初の「レスキュー」も長さに対しては保守的で短め。短いクラブながら、距離が稼げるというメリットを訴求しています。
ニッケントというメーカーのユーティリティークラブも、スチールシャフト入りでプロ使用率が高かったイメージがありますが、概ねこの頃でしょう。
そして、「タイトライズ」でフェアウェイウッドやユーティリティークラブで頑張ってきたアダムスをテーラーメイドが傘下に収めたのが2012年。
ツアープロが好むユーティリティークラブ全盛期へと突入し、テーラーメイドはアダムスのテクノロジーを取り入れて「ロケットボールズ」のフェアウェイウッドとユーティリティークラブを発表しました。
ということで、キャスコ「トルネード」が2歳歳上となりますが、テーラーメイド「レスキュー」とは、真逆のDNAとターゲットにより、成長してきたといえます。
対比するなら、「高く上がる弾道:ライナー性で強い弾道」「捕まりがいい:左へのミスが出難い」「長くて軽い:短くて重い」などとなります。
とはいえ、冒頭の表裏一体ではないですが、お互いの良いところをリスペクトしながら、成長してきていて、それがある程度融和してきて、ゴルフクラブとしての調和が見えてきたか?というのか、今回試打した2020年モデルのユーティリティークラブの結論といえると思います。
ということで、詳しくは誌面をお楽しみに!
さて、今日も少しボールを打ちました。
股関節を「キメる&フリーにする」の組み合わせを練習していたら、振武舘黒田道場宗家黒田鉄山先生が伝える居合術のイメージが湧いてきました。
なので、黒田先生の術理や技を説かれる際の言葉や表現を思い出しながら、練習してみましたが、何となくいい感じになってきました。
今日は高田馬場から羽田空港に移動して、そこから伊丹空港に飛び、空港バスで三ノ宮に向かっています。
今月はノマドハウスの鍵受け取りで、10/1に車で富士山の麓を走り抜けて、奈良に向かいました。
今週、奈良から帰ってくる時も、あらためて富士山の大きさに驚きました。
そして、今日の夕方は、空港のラウンジから、見事な富士山が見えました。
こんな感じで堂々としていられる様、引き続き、努力したいと思います。