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執筆者の写真nobuhiro nagai

ゴルフコースネタでどっぷりな1日。292ヤードドライブでシメましたがスッキリしませんね!

今朝は全米女子オープンをテレビ観戦しながら、デスクワークを始めました。 今年の全米女子オープンの会場は、サンフランシスコのオリンピッククラブ。サンフランシスコには数回訪れており、そこを入り口としてモントレー半島まで行ったり、ヨセミテ国立公園への観光など、いろいろな思い出があります。 その中でも、2000年にペブルビーチでおこなわれた全米オープンを、クラブデザイナーの竹林隆光さんと一緒に観戦する旅行に行ったのは何よりの思い出です。 この時は約1週間の旅で、火曜日の練習ラウンドの見学からペブルビーチに入って、週末はサンフランシスコのダウンタウンへと移動してきて郊外の名コースをプレーするという日程だったと思います。 ペブルビーチの全米オープン見学時は、すでに近隣のホテルは全て満室で、1時間以上離れたモーテルから通いました。かなり遠隔地にあるロードサイドのモーテルでしたが、全米オープン用の特別料金で、結構な値段だった様な記憶があります。 また、その宿から水曜日にサンタクルーズにあるアリスター・マッケンジーが設計し、彼の終の住処があったというパサティエンポGCを、竹林さんと一緒に周りに行きました。 私はこの時が3回目のパサティエンポGCでした。過去2回は2月と3月の冬期だったので、あまりコースコンディションが良くなかった印象がありますから、6月のベストシーズンでのプレーは楽しみでした。


パサティエンポGCに到着すると、全米オープンにあわせて世界中からゴルファーが集まって来ていて大変な混雑でした。 たしか9時半頃のスタートだったと思いますが、そんな多くのゴルファーが見守る中、私が手にしていたのは竹林さんが設計した48インチ長尺ドライバー。その2代目でヘッドサイズが350CCへと大きくなったスーパーゲロンディというモデルです。 1番ホールはサンタクルーズ湾に向かって打ちおろしていくホール。私のショットは会心の当たりで、ライナー性のドローボール。ツアー選手にも引けを取らないショットでした。 私は胸の中で、 「どうだ!日本にはこんなに素晴らしいクラブを設計する、素晴らしいクラブデザイナーがいるんだぞ!」 と、1番ティを囲んだゴルファーたちに言い放っていました。 ティから下りてカートで移動しようとしたら、竹林さんが、 「永井さんがいいショットを打ってくれたから、カッコがついたね!」 と声をかけてくれました。 私の生涯のベストショットかもしれません、このドライバーショットは。かけがえのない思い出です。 話しをオリンピッククラブに戻すと、私が1994年の秋から半年のアメリカゴルフ留学を終える際にカリフォルニアを旅した時、モントレー半島でトム・ワトソン設計のスパニッシュベイGLをプレーしました。 その時にスパニッシュベイを一緒に回ったのが、サンフランシスコから来たアメリカ人でオリンピッククラブのメンバーとのこと。 でも、ゲストを連れていけないタイプのメンバーだということで、それでも 「NOBUがプレーできるかどうか?ヘッドプロにお願いしてみるよ。もしOKならホテルに電話するから!」 と言ってくれて、その時に泊まっていたホテルの電話番号とルームナンバーを渡しました。 こういう、暖かい繋がりが海外のゴルフの楽しみです。しかし、残念ながらホテルに電話はありませんでした。 これが私の中のオリンピッククラブの思い出です。その後も、オリンピッククラブをプレーする機会には恵まれておりませんが、いつかは回ってみたいコースのひとつです。 大会初日の今日のラウンドは、渋野日向子さんと畑岡奈紗さんが同じ組で回るということで、日本の放送局は専用カメラを持ちこんで、国際映像だけでなく独自映像を織り込んでふたりのプレーを伝えていました。 この独特の難しさがあるオリンピッククラブの攻略には、全ての選手が苦しんでおり、渋野さん畑岡さん意外にも多数参加している日本人選手たちもなかなか厳しいラウンドとなっています。 そんな中、国際映像ではフィリピン国籍となっている笹生優花さんが、見事2アンダーでプレーして上位にいるのは頼もしい限りです。 テレビを見ていてもコースが左右に曲がっているだけでなく、そこにアップダウンも絡み、それを名物の高い木がホールを囲んでいて、まさに3次元的レイアウトです。 グリーン周りの造形も厳しく、しっかりとしたコース攻略プランと、それを遂行する高い技術力と強いメンタルが求められます。 そんなオリンピッククラブのコースを見ながら仕上げたのは、とあるゴルフ場のコース改修に関するプランです。 コース改修に関する私の意見をテキストでまとめて、コレをGoogleの翻訳ソフトで英文化して、共に仕事をしているアメリカ人シェイパーにメールで送ってのやり取りをおこないました。 1ホールだけ象徴的なバンカー造成に関するアイデアのレイアウト図を作成し、スキャンしてメールで送りましたが、テキストの内容も含めてシェイパーから好評価だったので安心しました。 そして、その後は古いPCを開いて、コース戦略を組み立てる上での考え方を記すノートとなるプレイブックを探しました。 コレは、その昔、女子ツアー選手たちを指導していた時、シーズンオフのラウンド練習の際、ショットメイキングの考え方を練習するためのノートです。 当時、見ていた女子選手は、


「キャディーさんが距離を測ってくれてクラブも選んでくれて、私は打つだけがいいです!」


という、極めてレベルの低いゴルフ脳だったので、自分で考えるトレーニングを大切にしました。


彼女たちにしてみれば、コレはお金を稼ぐ為の仕事の企画書です。 「1億円稼ぎたければ、それなりの企画書を書け!」 と、よく説教しましたが、なかなか伝えきれませんでした。


このノートは、私が少しだけ籍を置いたアメリカンフットボール界からヒントを得ています。 アメフトにはオフェンスチームの戦術を記す、フォーメーションノートの様なものが各チームあって、基本的には全てのプレーはデザインされています。 さらにプレーもワンプレー毎に区切られるので、コレが断続的な時間軸と流動的な展開の中で繰り広げられるサッカーやラグビーとは違うところです。 しかも4回の攻撃で10ヤード前進すると、攻撃権が更新され攻撃を続けることが出来、攻撃を組み立てながら相手陣地へ侵入するとタッチダウンとなり得点が得られます。 プレーが毎回区切られて、それをプレーヤーがデザインすることが出来、4回の組み立てを続けながらゲームを進めていくという仕組みは、とてもゴルフのゲームとにているところがあると、私は感じました。 私の高校時代からの友人たちは、オールジャパンのアメフト名選手たちですので、彼等といっぱいやりながら、アメフトのマネジメントシステムを教えて貰ったこともあり、とても参考になりました。 アメフトの攻撃プランは、司令塔のクォーターバックがプレーを組み立てますが、スタジアム上部から俯瞰でゲームの様子を分析しているスポッターからの情報をヘッドコーチが仕入れてプランをコーディネートし、ベンチからクォーターバックに指示やアドバイスすることもあります。 優秀なクォーターバックになると、ゲームの時間経過と攻撃プランを完璧にコントロールして、完全にゲームを支配します。 コレをボールコントロールオフェンスと言いますが、先の全米プロ選手権でメジャー最年長優勝したフィル・ミケルソンのプレーぶりは、まさにこの名クォーターバックのボールコントロールオフェンスのゴルフ版と言えるでしょう。 その点、マスターズは毎年同じコースで開催されるので、ゲームプランはすでに用意されている感があり、その求められるプレースタイルを「規定演技」と表現する人も居ます。 このプレーブックのフォーマットのベースはアメフトから得ましたが、ゴルフ的な部分の基礎は陳清波先生から学んだコースマネジメント術です。 コレを私なりにアレンジし、BOX理論と名付けて新書で出版されていますが、わりと評判はよかったです。ツアープロの中にも、本を読んで取り入れてくれた選手も居ます。 今回、なぜこのプレイブックを引っ張り出したかというと、例の音声交流SNSのクラブハウスで三觜善一プロと話した際に、指導している女子ツアー選手が、 「自分の見ていないところでどんなプレーをしているのか?とても不安です。」


と仰っていたので、このプレイブックを使えば、 「その時、どんな考えでどんなショットをしたのか?が分かるので、ぜひ使ってください!」 とやり取りしました。 なので、ちょっと時間が空いてしまいましたが、今日、やっと古いPCの中から見つけ出しました。一部、内容を現代にあわせて加工して仕上げ、三觜プロにメールで送りました。

三觜プロには、

「ぜひ三觜流にアレンジして、使いやすいようにしてください!」 と伝えました。 私の作ったプレイブックは、シーズンオフの練習ラウンド用なので、トレーニング的な意味でかなり内容が細かいですから、シーズン中や試合中で使うにはやや重たい感じです。 しかしながら、試合中でもコレくらいゴルフ脳が働けば、女子ツアー選手にとっては億単位の獲得賞金への企画書になると思うので、チーム三觜の今後に期待したいと思います。



ちょうど私も試合まで1ヶ月を切ったので、このプレイブックを自分でも使って、ボールコントロールオフェンスができるように練習してみようか?と思いました。 そのためには、まず、レーザー計測器の電池を買いにいかねばです。 QTとかに出場していた頃は、電池の予備を常にゴルフバッグの中に用意していましたが、今は電池切れのまま2ヶ月放置ですから、こういうところからシメていかないと試合では戦えませんね。 そして夜は高田馬場ゴルファーレでのレッスンがありました。


レッスン前の時間を使い、スイングサポートを目的としたコンディショニング系のアイテムの簡単な検証を依頼されたので、1時間打席を借りて比較試打をおこないました。 詳細は詳しく言えませんが、結果はとてもよかったです。 46.5インチのSIM MAXを持っていきましたが、292ヤードが出ました。コンディション的には、まだまだ全然仕上がっていない中でのこの飛距離は、明らかに自分以外の要員だと感じました。


今日も朝から晩まで、ゴルフ漬けの1日でしたが、昨日とは違って天気が悪かったせいか、何となくどんよりとした感がありました。 明日の夜からノマドハウスなので、心機一転、明るい気持ちで頑張りたいと思います。

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