今日は久しぶりの高田馬場ゴルファーレでのレッスン日。昨日、台風は私の車を後ろから追いかけきていたので、もう追い越していってしまったか?と思ったら、迷走しているみたいですね。
そのせいか、今朝はまだ雨が降っており、肌寒く感じる朝でしたので、パーカーを着て家を出ました。 奈良から数えると、これで3日間連続して本格的な雨です。
適度な雨は必要ですが、この秋の絶好のゴルフシーズンが3日間も雨に見舞われるのは、何とも残念です。今日は台風の影響を懸念して、臨時休業とするゴルフ場も多々あったみたいです。
明日も午前中くらいまでは、雨が残るという予報らしく、ゴルフ業界としては涙雨です。来週末は、私も那須でのゴルフ合宿ですので、週末に雨や雪が降るという、悪いパターンが繰り返されないことを祈ります。
そんな中、10時前に高田馬場ゴルファーレに到着。生徒さんがやや遅れ気味なので、とりあえず近々の課題とした骨盤の動きの見直しで、軽く打ってみました。
すると、ウォーミングアップなしでのいきなりながら、動きとしてはとてもいい感じ。続けて2発目も打ちましたが、何となく見えてきたモノがありました。
ここで10時から予約の生徒さんが見えたので、いったん自分の練習は終了です。
この、骨盤の動きの見直しは、昨日までの関西滞在中にレッスンした生徒さんの問題点でした。テークバック時の右の股関節は可動域があるので、それに対して骨盤を回していくことができますが、左の股関節が全く動かず、ダウンスイング以降、骨盤を左に回していくことができません。
そのせいで、腕が前に振りだされてしまい、クラブを振る遠心力の影響を、腕を経由して身体が受けてしまうので、アドレスとインパクトで、いわゆる前傾角や手元の高さや身体との距離が大きく変わってしまい、ミート率を下げる要因となっています。
これに対して、スイングしながらの改善ではなく、いくつかの基礎動作や歩き方の指導まで戻って、骨盤が回せるように、動きを作っていきました。
そしたら、かなり動作が改善して、ダウンスイングで左股関節を切る動きができるようになって、骨盤が左に回るようになってきました。
そしたら、クラブの動きもよくなって、身体の動きもスムーズになりました。ということは、もちろん結果も伴って、ミートの確率や飛距離などは、確実にアップしていましたね。
なるほど、骨盤の動きが、これほどスイング全体に影響を与えているのか!とあらためて驚き、実は自分も同じような傾向があるので、その時のレッスンテクニックは、そのまま自分へとあてはまるのではないか?と感じました。
あさイチのレッスンの後は空き時間だったので、少し腰を据えて、先ほどの続きにトライ。
始動の際に、骨盤を回すのではなく、左右を前後にズラして、左股関節は下向きに圧をかけます。この圧でクラブを押し上げていくようにしたら、テークバックの頂点からの展開が、とてもよく見えてきました。
始動から頂点までは、左股関節で下向きにクラブを押し上げて、頂点からは右肩甲骨で上向きにクラブを受け取るという、身体の中で左右・上下の仕切りができて、それに対してクラブのポジションを当てはめていく感覚は、今までにない感じです。
これにより、頂点から背中側にクラブを預ける際の、バランスポイントの役割がクリアになってきました。これは「三種の神器」でのゴルフチューブで感じる感覚です。シャフトの捻りとか、シャフトを膨らませるというイメージで、バランスポイント基準にシャフトを動かす仕組みです。
これにより、かなり「バランスポイントで打つ」感覚が高まってきたのですが、ここでランチタイム。雨の土曜日ですが、今日は久しぶりの高田馬場につき、とんかつの名店「いちよし」での昼食を予定しているので、混雑が予想される12時頃より前に入店したいと思いました。
「いちよし」に着いたのは、11時40分頃ですが、何とかまだ空席がいくつかあって、直ぐに着席することができました。今日のオーダーは、ロースカツ定食にカキフライ1個。これで910円ですからリーズナブルに感じますね。
久しぶりの厚切りロースカツを堪能した後は、またゴルファーレに戻って午後のレッスンへ。
午後のレッスンは、常連さんで、話しを伺うと明日、雨の中ラウンド予定とのこと。グリーン周りのアプローチに不安があるとのことで、前半はソールを当てながらリーディングエッジを上向きに使って、ボールを拾う打ち方のレッスンです。
ツアープロもそうですが、アプローチが不調になると、逆にどんどんシビアに結論を求めてしまい、ウエッジもソールが当たるのを嫌い、エッジがカミソリのようにシャープなモノを求めたがりますが、これは火に油を注ぐ状態です。
この先の冬場になり、芝が枯れて地面が硬くなると、必ずゴルフ雑誌に登場するのが「冬芝対応!ローバンスウエッジ特集」です。コレは、私の考え方とは全く逆です。
硬いグラウンドの冬だからこそ、バンスがある方が、使い手としては抑え込むだけですから、やることが明確で楽というもの。その跳ね返るソールをしっかりと抑え込むことで、緩みのないインパクトができてスピンも強烈にかかります。
まあ、凍っているような状況では、さすがに厳しいですが、とりあえず芝があればなんとかなります。
私は2015年の夏に、英国ゴルフコース巡りの旅をおこない、イングランド・ウェールズ・スコットランドのランキングNo1コースを含む、14コースをプレーしてきました。
そのうち、13コースがリンクスで、その中には、ミュアフィールド・セントアンドリュース・ターンベリー・プレストウイック・カーヌスティ・ロイヤルセントジョージズ・ロイヤルシーニックポーツといった全英オープン開催コースも含まれます。
この時、手にしていたSWはピンアイ2でした。ダブルソールでバンス角も大きめですが、よく全英オープンに日本から参加する選手のコメントにあるように「リンクスは下が硬いからソールが跳ねられるので、バンス角の少ないモデルを準備した」という不具合は、いっさい感じませんでした。
ということで、ソールとエッジの関係のレッスンは無事終了し、後半はショット練習へ。
そこで、出てきた表現が「バランスポイントより先は逃げたがっているので、いつ、どこで逃がしてあげるか?」についての考察です。
これは、ゴルフクラブの機能というか性質として、逃げたがっているモノは逃がしてあげるべきで、無理やりインパクトに連れていこうとしても、かなりの確率で逃げてしまいます。このことを、トゥダウンと呼んでいるわけですね。
なので、頂点から背中側に倒してプレーンに預けるところで、バランスポイントより先を逃がしてあげて、それが逃げたままバランスポイントより自分側で引き戻してあげると、クラブは言うことを聞きますね。
つまり、いかに「バランスポイントより先は逃がしたまま」にできるか?です。
なので、多くの悩めるアマチュアゴルファーがやっている「ヘッドをスクエアに戻してインパクトする」は、かなり無理があるということになります。
そこで、逆説的に動きを遡ると、頂点から「バランスポイントより先」を逃がすには、頂点までは「バランスポイントより先」を逃がさずに、捕まえておく(体感的には伏せておく・タメておくですね)必要があります。
この、テークバックの頂点まで「バランスポイントより先」を捕まえておくのに必要なのが、左股関節を前に出して下向き圧を加える骨盤の動きと繋がりました。
今日は10時に骨盤の動きを見直しながら打ち始めて、15時にレッスンが終わった際に、大きなブレイクスルーがありました。とんかつパワーのせいか、奇跡の5時間だったように感じます。
でも、その起点は、関西でのレッスンにありました。今回の関西出張は、ノマドハウスの設営であまり練習ができませんでしたが、ちゃんと繋がりました。
こういうダイナミックで大きな流れの中を航海するように、ゴルフへの飽くなき探求は続きます。
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