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  • 執筆者の写真nobuhiro nagai

節をハンマー型で考える

とりあえず、やっとスタートした、ゴルフスイングの中に節を作る話しのシリーズ。


整理すると、8/13のマグレガーCCでのロングピンフラッグ振りにより、その長い旗竿がダウンスイングのプレーンの入り口方向に向かっていく強いモーメントを体感しつつ、長い旗竿の手元側では、その先端のモーメントに振り負けない様、逆方向に荷重して作用・反作用的なバランスを取りました。


それにより長い旗竿の何処に支点があり、先端と手元では逆方向に動いているのが理解出来ました。


これを、いわゆる通常の長さのゴルフクラブで感じる事は中々難しいでしょう。


何よりスイングの仕組みが7時回りの円をベースとしたムチ・振り子型では、ヘッドとグリップエンドのクラブの両端は常に同じ方向に動きますから、そもそも論として仕組みが違います。


この8/13のロングピンフラッグ振りから、体幹とクラブの間の何処かに支点を作って入れ替えて行く動作というのが、明らかになって来ました。


元々、内藤哲也の必殺技ディスティーノの仕組みから自分の中に支点を作らずに動くイメージ出来ていたので、スイング全体像として自分の中に支点を作らないという感覚は掴めていました。


この際に心がけていたのが、テークバックの始動を「左に見る」です。ゴルフスイングの正体を定義するなら、体幹とクラブの引っ張り合いです。


それを相撲や柔道、綱引きに例えて「今の自分に何が起きているのか?」を理解して、そこを基点として、自分が思い描く様なゴルフが出来る様、次なる段階を目指すのがゴルフ上達への道です。


この様なプロセスを構築せずに、ネット上に転がっている情報を日々のサプリメントとしてゴルフ上達を目指しても、残念ながら本質的な改善にはならないと思います。 そう考えるとテークバックの始動は、相撲で言う立ち合いの様なモノ。綱引きなら号砲を合図に引っ張り合いが始まる瞬間。ラグビーのスクラムなら、8人対8人が組み合いスクラムハーフがボールを入れてパワーがぶつかり合うその時です。 まあ、テークバックの始動の順番と置き換えてもいいです。体幹VSクラブの関係で、どちらが先にスタートするか?です。体幹から先にスタートするのが「左に見る」となり、クラブから先にスタートすれば「右に見る」となります。 このクラブから先にスタートすると、右に動くクラブと腕に対して体幹が軸となるので、自分の中に軸を作る仕組みとなります。これが7時回りの円の特長であり、ミスを現す言葉としては「テークバックを手て上げている」となります。


そして、体幹から動いて「左に見る」始動の際に、体幹とクラブが別方向に動く為の支点として、ゴルフクラブのバランスポイントにテープを貼って目印として、「スイングに節を作る」事へのトライが、8/16の横浜CC西コースのラウンドから始まりました。


この、私が節と表現する意識や機能は、クラブと体幹の入れ替え動作の支点とも言えます。


マグレガーCCのロングピンフラッグの場合は、そのピンフラッグの中の真ん中辺りに節(支点)を作る事が出来ます。


ロングピンフラッグではないですが、最近ゴルフ場でよく目にするタイプのピンフラッグがコチラ。

真ん中に黒い持ち手の部分があるタイプ。今は新ルールにより、ピンを指したままパッティングする事が殆どですが、ラウンドレッスンの際には時々このタイプのピンフラッグ抜いてグリーン脇で振りながら、節のあるスイングをレクチャーしています。


そして節と言うのは、ハンマー型のゴルフスイングに必須のアイテムですが、それは柄の長いハンマーを手にすれば簡単に体感する事が出来ます。

昨夜、ネットでそれらしいフリー素材を探したのですが、この画像がありました。わりとゴルフの動作に近いカタチなので、私としてはまた既存のバイアスがかかりそうなので、正直イマイチです。


こっちの方がいいですね。コレはその昔、私が大活躍した娘の保育園の餅つき大会の時の写真。画像の右端に節が写っています。


長い柄のハンマーや餅つきの杵を持つ時、左右の手を離して持つと思います。ゴルフ的に言うとスプリットハンドグリップです。


右利きの場合は、通常左手でハンマーの柄の端(ゴルフクラブで言うグリップエンド側・バット側)を持ち、右手は柄の中間部分に添えて持つと思います。


この時に、先端のハンマーヘッドの重さをかなり重く感じた場合は、右手を添える部分をヘッド方向にズラして、ハンマーヘッドに対して近いところに右手を置いて仕事をしようするはずです。 この右手の役割や感覚が「節」です。支点でもいいと思います。 でも、支点という意味で考えると、振り子の支点と同じか?と言えばハンマーのソレとは違うと思うし、振り子に節があるか?と言えば無いので、節という表現の方が適切かもしれません。

ハンマー型の場合、この節を機能させながら、 ①重いハンマーヘッドと体幹を連動させて仕事をする

②重いハンマーヘッドと体幹を入れ替えて仕事をする ③節を支点としてバット側で捌きを入れて梃の原理で仕事をする そして節を作って仕事をする際の約束事が、 「節の向こう側には関わらない」 です。これがゴルフ的に言えば 「フェースローテーションの無いスイング」 へと繋がります。 ムチ・振り子型の場合は、ゴルフクラブの先端にあるヘッドに最大の遠心力がかかるので、それによりシャフト軸線上に位置しないクラブヘッドの重心位置がシャフト軸線上に飛び出そうとする為、いわゆるトゥダウンやフェースが開いてしまうという現象が発生します。 という事は、そのトゥダウンやフェースが開いてしまうチカラに対して、それを打ち消す作業をしなければインパクトでフェース面をスクエアに当てる事が出来ません。 つまり、インパクトでフェースがボールに当たって離れるまで、ずっとヘッドの挙動やフェース面をゴルファーが管理していないと、狙ったターゲットにボールは飛びません。 これはハンマー型の「節の向こう側には関わらない」とは真逆となります。 「節の向こう側には関わり続ける」のがスタンダードなゴルファーにとって、シャフト軸から離れた重心特性を持つクラブは扱い難く、それが竹林さんが構築した重心理論と言えるでしょう。 自分が築き上げた無意識に「節の向こう側に関わり続ける」ゴルフスイングの中で、ノーストレスで打てるクラブがそのゴルファーにとっては「いいクラブ」になりますから、今でも目にする大型ヘッドを打ち難く感じてかなり小さいヘッドに回帰しようとする流れは、それが理由となります。 そう考えると、餅つきの極意は、ハンマー型の3つの動作と約束事のコンビネーションで成り立っていますね。 餅つきの杵のバット側を両手を重ね合わせて持ち、ムチや振り子をイメージして餅つきをしたらどうるか…? 何となく、想像出来ますね。


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