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  • 執筆者の写真nobuhiro nagai

5時回りと7時回りの円の違い


このところブログ更新に忙殺されているせいか、奈良新大宮辺りから「たんたんタヌキの…」と歌声が聞こえて来たのは幻聴か?と思いながら、新宿から夜行バスに乗って石川県小松駅に到着。


レンタカーを借りて向かったのは、福井県の名門芦原ゴルフクラブ。今日明日と北陸ゴルフツアーです。


今日はこの時期の北陸としたら、奇跡の様な晴天!雲ひとつ無い快晴です。


芦原GC海コースのOUTからスタートしましたが、現在半袖でプレー出来ています。まだ海沿いのホールにたどり着いていませんが、数年後の日本女子オープン開催に向けてコース改造が始まっていますね。


夜は加賀の隠れ家料亭で横にしか動けない海の幸を頂く予定ですが、クラブがどの方向に動くのかを考えるシリーズ、ブログアップです。


さて前回、一見「ゴルフのスイングは振り子」なんて解説に思える動画を使って、2つの対極となる円の入り口を説明しました。


これが運命の分かれ道。ゴルフスイングにおいて、始動はとても重要な要素です。ここでどっちを選ぶかで、この後の仕組みが全て変わります。


今期のJLPGAツアーは来週の最終戦でフィナーレを迎えますが、黄金世代の活躍に鈴木愛選手の3週連続優勝。そして渋野日向子選手のメジャー制覇と、話題に尽きない感がありますが、見落としてはならないのがイ・ボミ選手の復調です。


シーズン中盤頃から上位に顔を出す様になり、秋のトーナメントでは優勝争いにまで加わりました。


復活優勝はまだ果たしていませんが、見事賞金シードに復活し、12月の韓国人気俳優との結婚を経ての来シーズン、どんな活躍を見せてくれるか楽しみです。


そのイ・ボミ選手が、復調の理由について、


「クラブの重さを感じながらテークバック出来る様になってきた。不調時はテークバックでクラブの重さが感じられなかった。」


とコメントしています。


これぞまさに始動における運命の分かれ道。不調時の始動は、ここで言う7時回りになっていた様に私には見えました。いわゆる「手上げ」という状態です。


体幹がリードする5時回りの始動は、マット・クーチャー選手やブルック・ケㇷ゚カ選手の特長です。体幹がリードすることによって、いわゆるテークバックでの「タメ」が出来、クラブの重さをリマインドしてからテークバックをスタートする事が出来るので、イ・ボミ選手のコメントからは、それを感じました。


下にそのふたつの動画を貼り付けました。


時計の文字盤で言う6時の位置から手拭いがスタートし、両者とも12時の位置で頂点を迎えながら円を描きますが、頂点から見ると上ってくる方向と下りていく方向が逆になります。



5時回りの円では、12時の頂点に対して、左から(5時方向)上って来て右に下りていきます。



それに対して、7時回りの円では、12時の頂点に対して、右から(7時方向)から上って来て左に下りていきます。


ここで頂点という概念が必要になって来ます。頂点とは文字通り一番高いところで、時計の文字盤では12時の位置になります。


ゴルフスイングにおいて、頂点を基準にして、


「どっちから上って来て、

どっちに下りていくか?」


を理解する事が極めて重要で、皆さんが拠り所とするトップの位置は、頂点から下りて行ったところにあります。


なので、頂点をどう作り、その頂点に対して、どっちから上っていきどっちから下りてくるか?をコントロールするのが、ゴルフスイングの胆になります。


そして、動画では、身体の正面でグルグル回しながら、体幹を右に向けてテークバックからトップ位置へと動いて行きますが、体幹が右を向いた際の円の動きの違い(5時回り or 7時回り)が、頂点に対しての動きを現しています。


この手拭いをグルグル回してながら体幹を右に向けた位置で、頂点から下りていく方向の違いが、ダウンスイングの軌道の違いの原因となります。そしてそれは、頂点まで上っていく過程の影響が大きいという事は明白。


そしてその頂点まで上っていく動きの入り口が始動となり、まさに運命の分かれ道としての5時 or 7時の選択が重要になるという事です。


この5時を入り口とした始動が「左に見る」となり、7時を入り口とした始動は「右に見る」となります。


とは言え、フツーに考えれば、テークバックの始動は6時から7時にクラブが動くのは紛れもない事実。当然、6時から5時方向にクラブを動かす訳ではありません。


そこで始動を腕とクラブからスタートするのではなく、体幹からスタートして、クラブを後から使う事で5時回りと同じ仕組みを作ります。


アドレス時は体幹もクラブも6時の位置に並んでいます。そこからテークバッグか始まる訳ですが、動きの順番で考えてみましょう。


先ず、クラブから先にスタートした場合、7時に先にたどり着くのはクラブ。となると、6時に居る自分から7時の位置にあるクラブを見る事になります。これが私の言う「右に見る」状態です。


次に、体幹から先にスタートした場合、体幹が先に7時の位置にたどり着き、クラブは6時の位置に置き去りになります。1時間分のディレイを作るのです。


これにより7時に居る自分から6時の位置にあるクラブ(まだスタートしていない)を見る事になるので、これが私の言う「左に見る」状態となります。


手拭いをブラブラさせる場合は体幹が動きませんから、5時回りの円の場合、6時から5時の入り口を見る事になります。これも「左に見る」状態となるので、上の体幹からスタートして1時間分のディレイを作る動きと、始動の入り口は同じになるのです。


となると、5時回りのテークバッグでは、スイングの円(スイングアーク)のイメージがわかないという方が殆どだと思いますが、先ずは「スイングは円」と思って居る方に対して、7時回りの円のデメリットを話したいと思います。








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