• nobuhiro nagai

扇子で濃霧を追い払え!

今日は師走とは思えない温かい朝となりました。そのせいか、関東平野では濃霧が発生している模様で、一部交通機関やゴルフ場など、オペレーションに影響が出ていると思われます。 私も朝起きて、ネットでゴルフ関連の記事を見たら、最新理論?のぶっこみ合戦のせいか「混ぜるな危険」で多くの悩めるアマチュアゴルファーにとって、極めて先行きの見えない濃霧が発生していました。 私が25年来、多くの悩めるアマチュアゴルファーの指導の現場に立ち、「今、目の前で何か起きているのか?」を基点とし、いろいろな経験や知識を積み重ねて来ていますが、その中で「絶対にやっては行けない事」というのがあります。 アメリカのメジャーティーチングプロで、私も留学時代に学ばせて頂いたジム・マクリーン(1994年全米最優秀コーチ受賞)の言葉で「デス・ムーブ」というのがあります。これは、あなたのゴルフスイングを「殺す」動作という意味で、いわゆるやってはならない動きとなります。 ジム・マクリーンは、映像を使った指導法の先駆けで、それは多くのPGA選手のゴルフスイングを映像で解析し、その中での共通点となる部分を「基本」に据えています。逆に多くの悩めるアマチュアゴルファーのスイングの共通点も抽出し、それを「デス・ムーブ」としています。 いずれも莫大なデータ(スイング映像)解析をベースとする定量化という手法で、その中から「Xファクター」などジム・マクリーンを象徴する理論も生まれています。 さて、私にとってのレッスンの現場から生まれて来た、多くの悩めるアマチュアゴルファーにとっての「デス・ムーブ」となるのが、


「腕でクラブをターゲット方向に動かす意識を持つ事」 です。 これはゴルフスイングのマーキングである「プラス・マイナス」という記号で説明すると分かりやすいです。 プラス・マイナスは、スイング理論ではありません。動きにマーキングするための記号です。 右打ちゴルファーの場合、アドレスした際に左側にターゲットを据えます。そしてスイング動作が始まってから、動きにマーキングしていくのですが、 「ターゲットから離れていく動き = マイナス」 「ターゲットに向かっていく動き = プラス」(ターゲットに戻す動き) となります。

例えば、ラジオで野球中継を聞いていたとして、実況放送が 「ピッチャー、第1球。①振りかぶって②投げました!」 という際のマーキングは、 ①振りかぶって → マイナス ②投げました! → プラス となります。 大きく見るとゴルフスイングも同じで、今日初めてクラブを手にしたビギナーからタイガー・ウッズまで、動作としては 振りかぶって(マイナス) → 振り下ろす(プラス) という単純な1回づつのマイナス&プラスで構成されており、これはルールで定義されているストローク動作と同じです。 例えばトップ位置でグルグルとクラブを回して勢いをつけてそこからボールに向かって振り下ろす(マイナス・マイナス・マイナスでマイナスの3乗からプラス)とか、テークバックを取らずにボールを掻き出す様なストローク(マイナスが無くプラスのみ)はルール違反となります。 私が思うに、クラブの動きであるとか身体の動かし方に、それぞれマイナス・プラスの記号を付けて、スイング動作を組み立てていくのがスイング理論です。 右足の使い方について、ある理論だとここからプラスに切り替わるが、別の理論だとまだそこはそのままマイナスでタメを作るという様に、マイナス・プラスで動きを現す事が出来ます。 これで説明すると、私が思う「デス・ムーブ」となるのが、「腕のプラス化」です。 当然ながら、腕とクラブは、テークバックからトップ位置にかけてマイナス方向に動き、切り返してプラスに転じ、インパクトを経てターゲット方向に向かう訳ですが、この時に腕はマイナスのまま、身体の動きのプラスで腕とクラブをプラスへと動かしてくるのが、ジム・マクリーン流に言えばトッププロの共通点でありゴルフの「基本」となります。 これに対して、トップ位置から、直接腕のプラス動作でクラブをプラス方向に動かして、インパクトゾーンでも腕が積極的にプラスへの働きかけを続けるのが「腕のプラス化」。まあ、一言でいえば「手打ち」です。 これの典型例がヘッドが前に出て、ロフトが寝た状態でインパクトするヘッド・ファースト。当然、その他のミスなど複合的な結果としてそうなる訳で、逆に腕をプラスに使わないとボールが打てないのも事実です。 仮にハンド・ファーストな状態が出来ていたとしても、腕をプラスに動かす為に身体に軸を作ればムチ・振り子型となります。ムチ・振り子型では腕が減速しないと、ヘッドが出てこないので、ハンド・ファースト型で身体を軸として腕をプラスに動かすのは、いわゆる「振り遅れ」を誘発します。 腕をマイナスの意識のまま、身体の動きでプラス化させるのが、入れ替え動作となり、それに必要なのはハンマー型スイングの節(支点)です。 例えば、右肘を節とした場合、節より手前の右上腕と体幹は右向け右をするのでこれはマイナス動作。 それに対して、節の先の右前腕は内旋するので、プラス動作となります。それを、切り返しで体幹が左向け左をするのがプラスへの切り替えで、それに対して右前腕は外旋するのでマイナス動作となります。 現在、このマイナス・プラスの仕組みを扇子の二本の親骨(扇子の両端の骨)で現す、新し扇子の舞が出来つつあります。これは現代の460CC大型ヘッド対応のハンマー型スイングの仕組みを極めてよく現し、またエネルギー効率も高いスイング動作へと進化しています。 今までは、二本の親骨を左腕とクラブに置き換えて、面の展開や正しいコッキングの使い方などを説明してきました。 新しいバージョンでは二本の親骨を体幹とクラブとし、その節となるのが扇子の要で、両者の関係性を理解しながら、中国武術の発頸の様な力学的仕組みでの、効率のいいゴルフスイングが見えて来ました。 とりあえず、扇子のおさらいで、昨日まで説明して来たナダルのゴルフスイングを扇子で現す動画がありますので、それを上げておきます。 扇子を「伏せる」というのがマイナス。「開く」のがプラスになりますね。 扇子の舞 ナダルバージョン






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