渋野選手とトミー・フリードウッド選手の共通点から、効率のいいゴルフスイングに必要な要素と、多くの悩めるアマチュアゴルファーにとってロスに繋がりやすくやってはならない動きを探るシリーズに勝手に突入していますが、ここでまさかの悲報…。
iPhoneを地面に落としたら、どうやら何かがイカれた模様。タッチパネルの動作が不安定で、ブログ作成に滞りが生じました。
でも、イマイチなiPhoneでめげずに行きます❗️
思えばちょうど平成最後のラウンドとなった4月末の狭山GCから、自分の中で大きなシステム変更があり、そこから令和へと時代が移るくらいダイナミックにスイングの仕組みが変わって行きましたが、その中で重要なパーツのひとつになったのが、扇子→ナダルへの展開です。
とりあえず令和になってから、理解出来たのでは、よく「スイング改造」とか言いますが、それは
「クラブが動く方向を変える事」
と定義すべきだという事。
クラブが動く方向を変えずに、トップ位置や軌道のイメージを変えるのはスイング改造ではなく微調整となります。
ツアー選手でも、メディア的には「スイング改造」と言われながら「微調整」を繰り返しているだけの選手はたくさん居ます。
今、自分のスイングにおいて「クラブがどの方向に動きたがっているか?」を教えてくれて、それを変えるきっかけとなるのが、手拭い&けん玉ドリルやピンフラッグ振りドリルです。
私の中での時系列で言うと、この辺りは7.8月頃でしょうか?また、これらに関しては後ほどブログで触れたいと思います。
そんな流れの中で9月を迎え、友人のゴルフライターT島さんのブログで目にしたのが、このナダルのゴルフスイング。
トレンドであるシャローという言葉が添えられていますが、それより何より感じたのはテニスっぽさ。要はゴルフスイングのテニス打ちです。
よくテニス経験者の方が、
「私、テニスやってたので、ゴルフやるとテニス打ちって言われるんです…!」
とか語られますが、多分、こんな感じではないと思います。
その理由は、先程明らかになりました。
私はスイング映像を見ていただけでしたが、ブログ用に貼り付けたナダル動画のFacebookページを見た鈴木タケルプロが、英文の解説を紐解いてくれて、ナダルはテニスが左打ちでゴルフは右打ちの転移タイプ。故にバックハンドストロークが動作のベースとなっているとの解説記事を上げてくれました。
鈴木プロは日本ゴルフ学会の学会員で、毎年素晴らしい研究を学会発表されていますが、その中に左右転移の研究もあり、ご本人も左打ちでのプレーをされます。
私も鈴木プロの研究から学ぶ事が多々あり、注目しているティーチングプロです。
なるほど、バックハンドストロークとなると、なおさら扇子の動きと繋がりますし、先に挙げたいわゆる「テニス打ち」はフォアハンドストロークとのリンクでしょうから、違うのは当たり前です。
さて、話しはナダルのゴルフスイングに戻りますが、私が感じたのはシャロースイングではなく、この「テニスっぽさ」。いったい何がゴルフっぽさを消して、テニスらしい雰囲気を作っているのか?考えました。
その時に、扇子を使ったら、その理由が分かったというのが、今回のブログ記事の結論です。
とりあえず、「テニスっぽさ」のポイントはふたつです。
先ずは、「扇子を伏せたままテークバックの頂点を作る」という事。テークバックの頂点は、今、私のレッスンの中でのキーワードです。はい、見たとおり、ヘッドが一番高い位置が頂点です。また、これも詳しくやらねばですね…。
そして二つめが、「扇子を閉じない(折りたたまない)」です。
ここで、昨日の扇子の舞に戻ります。
扇子の舞は、
①始動で扇子を伏せる
②扇子を伏せたまま頂点を迎える
③頂点で扇子を閉じない(折りたたまない)
④頂点から扇子を背中側に開く(返す)
⑤背中側で開いた(返した)扇子を身体でリードしながら伏せて終わる
という動作で成り立っています。
この逆はと言うと、
①始動で扇子を開く
②なので扇子が開いた状態で頂点を迎える
③頂点から扇子を閉じて(折りたたんで)トップを作る
④-1切り返しで扇子が上げて来た時よりも大きく開いてしまう(たたんで開いて)
④-2扇子を閉じたまま(折りたたんだまま)ダウンスイングへ
となります。
何が起きているのだろう?で考えると、④-1はいわゆるオーバーザトップとなり、アウトサイドインの軌道やリリースが解けての遠まわり軌道でダフりやすいスイングとなり、④-2はいわゆり詰まったダウンや右肩が下がってインサイドにヘッドが落ちるなどとなるでしょう。
扇子からナダルのテニスっぽいゴルフスイングの正体が見えたので、早速トライしたのが下の動画。
9/11のナダルチャレンジは、全くテニスっぽくなく、単なるコンパクトなゴルフスイングです。頂点までの面の管理が出来ていません。
9/12のナダルチャレンジは、頂点まで面を伏せたまま上げられて、そこら扇子を閉じず(折りたたまず)に背面に開く展開が出来ていて、こっちの方がテニスっぽいです。
頂点まで面を伏せた事で軌道的にはアップライトになっていますが、それはゴルフ的な視点で、ここでは上に挙げたテニスっぽさを作る要素を基準に見ています。
そこから得られたのは、テークバックの頂点から扇子を閉じて開く(折りたたんで開く)動作が、ゴルフスイングらしい動作となり、それが上手くコントロール出来ずにスイング動作のロスに繋がっているゴルファーが多いという事。
多くの悩めるアマチュアゴルファーが拠り所としている「正しいトップの位置」。これを扇子を閉じて(折りたたんで)作ってしまっては、機能しないという大きな闇が見えて来ました…。
さて、長くなりましたが、やっと 次回辺りで、しぶこ選手とフリードウッド選手の共通点を説明出来そうです。
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