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  • 執筆者の写真nobuhiro nagai

エニーストロークゴルフスタジオの特色は素晴らしい機材。今日はそのおかげで、いろいろと違う景色が見えたよ!

今日は神奈川県大和市のエニーストロークゴルフスタジオのレッスン日です。 基本は毎月の第1&第3週の土曜日がレッスン日ですが、今月はゴールデンウィークがあった為、第3&5週の開催となりました。


5月は今日と月末の29日土曜日がレッスン日です。


こちらのスタジオは4/9に正式オープンして、早一ヶ月が経ちました。


月極め会費の会員制となっていますが、順調に会員さんは増えているとのことです。 わりとアクティブなリアルゴルファーが多いらしく、皆さん、土日はラウンドにいかれるので、週末のスタジオはわりと静かとのこと。 私は月極め会費には含まれないサービスでの個人レッスンを担当しています。


会員ではない方もビジターとして、私のレッスンをご利用頂けますが、会員とビジターでは料金に差をつけております。 そんなわけで、まだまだ私の個人レッスンも稼働が少ないので、出勤している日は練習に来ている会員さんへのご挨拶を兼ねて、ワンポイントのアドバイスを行うようにしています。 もうひとり、毎週土曜日担当で大島瑠々海コーチが入っているので、彼女とうまくコミニケーションされている会員さんには、私からの積極的なお声がけは控えています。 それでも大島コーチから、「永井さん、ちょっと見てあげてください!」と言われることもあるので、この辺りはうまくバランスが取れているかもしれません。

このスタジオの特色は、なんと言ってもその素晴らしい施設です。


メイン打席に動作解析装置ギアーズがあり、全ての打席に弾道計測器フライトスコープが用意されています。 私は、まだギアーズの操作が未熟なので、また機会を作って研修をおこなう予定です。


ちょうど、今取り組んでいる共通重心や左太腿の動きなどは、まさにギアーズで検証したいと思うので、なんとか早目に操作方法をマスターしたいと考えています。 今日は空き時間に、けっこうボールを打ちましたが、メインは昨日ヘッド交換をしてきたジューシーのtH5610Kのウエッジです。 ソールを当ててのヘッド捌きを確認しましたが、やはり、このtH5610Kウエッジはかなり自分にとっては使いやすいウエッジです。変なミスがでません。 結果的には15ヤードくらいのショットになりますが、それをフライトスコープが拾ってくれます。


そこで、スピン量の増減とヘッドの入り方について意識して練習してみましたが、なんとなく物理的な現象と自分の感覚を繋げることができて、ちょっといい感じになりました。 ヘッドが入ってくる方向に、ソールを当ててからの跳ね方。そして、ヘッドの抜けていく方向と打点のコントロールの組み合わせをアレンジしてみました。


そしたら、けっこういろいろな球筋を打つことができました。これを実践で試してみるのが楽しみです。 そして、夕方に私の一番弟子であるスクラッチプレーヤーのMさんが、わざわざ千葉県からこのスタジオまでレッスンを受けに来てくださいました。 このところ、このスタジオの主である石田伸介さんとジューシー松吉宗之さんと3人で、毎週金曜日の夜21時半から、オンライン上のトークルームを作るアプリ「クラブハウス」を使っての、語り場を開いています。 Mさんはそこの常連でもあるので、石田さんのスタジオに興味を持ち、訪れてくださいました。 ということで、フライトスコープを使いながらのレッスンとなりましたが、データ的にはドライバーのスピン量を減らすのが課題です。


左右の曲がりはダントツに少ないのですが、スピン量が多い分、飛距離にはまだ伸びしろがあります。 フライトスコープによると、Mさんの現状の飛距離はトータルで230ヤードから当たって240ヤードです。


やはりトータルで250ヤードを越えてくると、またワンランク上のゴルフが見えてくるでしょう。 とりあえずの課題は、回転盤を使っての身体とクラブの入れ替え動作で、その際に左太腿の質量を使って、クラブとの引っ張り合いに勝つのが目標です。 これは、私の最新の仮説ですが、どうやらゴルフスイングは、インパクトゾーンの入り口における身体とクラブの引っ張り合いの勝ち負けが、その本質となると感じています。 その際に、左太腿の質量が使えているタイプが、クラブとの引っ張り合いに勝っているゴルファーに共通する特徴となると想定でき、その具現者として思い当たるのが、杉原輝雄プロ、モー・ノーマンを代表とするストレートヒッタータイプ。


そして、パワーヒッタータイプでは、アーノルド・パーマーやダスティン・ジョンソンです。 そこに若き日のジャック・ニクラウスを加えてもいいのですが、晩年の完成期にはやや仕組みがかわってきている感があるので、とりあえずは外しておきます。 なかなか時間が取れなくて、研究が進みませんが、私はアーノルド・パーマーのスイングを、もっと現代的な基準で解析する必要があるなと考えています。 ダスティン・ジョンソンに、ブライソン・デシャンボーなど、現代のパワーヒッターと同じ仕組みがアーノルド・パーマーには見られ、松山英樹選手の進化も同じ領域だと考えています。

このあたりの仕組みを説くのに回転盤がとても便利ですので、Mさんもアドレス時のボールと足の間に回転盤を置いて、いろいろと説明しながらトライして頂きましたが、やはり、それがハマっての一発がでました!


データ的には全然違って、キャリーが240ヤードのトータル269ヤード。スピン量が3600回転くらいだったのが、半分の1885回転まで減りました。



なぜスピン量が減ったのか?については、インパクトロフトが減ったのと打点の効果だと思いますが、ゴルフスイングにおける仕組みとして、なぜそうなったのか?という部分が重要な訳です。 そこが本質にあたる訳ですが、今回のMさんのレッスンで、私が仮説として立てていた、「スイングの正体は円運動とかではなく、インパクトゾーン入り口でのクラブとの引っ張り合いに勝つか負けるか」についての、ひとつの検証ができたと感じています。 引っ張り合いに勝つから、クラブの遠心力に負けずにロフトを立てボールに当てることができるので、インパクトロフトが減る訳です。


そして、引っ張り合いに勝つために、左太腿を始めとする身体の大きな部分の質量を使ってクラブを引っ張ってくるので、エネルギー効率も上がって、インパクト効率やボール初速のアップに繋がるのだと思いました。 引っ張り合いに負けた状態における小手先の操作で、クラブの動きを改善しようと思っても、そもそもできないと思います。


なので、もっとゴルフスイング全体で、クラブに働きかけていく必要が生じるので、それがいわゆる「ムダな動き」となりゴルフスイングにとっては死に至る病となってしまうと考えられます。 なるほど、なんとなく、またより深いレベルでの考察ができそうだという手応えを感じましたが、何よりスクラッチプレーヤーである生徒さんに、これだけ違う景色を見て頂けたのは、私としても嬉しい限りです。 ゴルフ界も世の中も、分かりやすい嘘が蔓延していて、その落としどころが全く見えず個人的にはかなりの閉塞感があり、悶々としている今日この頃です。


でも、これだけのモノが見えているんだから、ポジティブに頑張っていきたいと思います。

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