昨日は沖縄から帰ってそのまま高田馬場で取材がありましたが、今朝、ネットのニュースを見たら、その取材のテーマに近い様な記事がありました。
実はこのレポート作成にあたり、R&AとUSGAは、世界のゴルフ業界関係者に向けてヒアリング調査を募りました。私はそれに申し込んだら、ヒアリング調査の対象に選ばれて、一昨年の秋頃にR&Aから依頼を受けたマーケティング会社の担当者から電話インタビューを受けました。
冒頭、担当者から予定の所要時間は40分と告げられましたが、それを越えて約1時間ほど、ドライビング飛距離とゴルフの関係について、私がゴルフインストラクターとして業界に関わる中で感じる事を、お話しさせて頂きました。
今回、タイガーの談話にもある様に、結論としては「ゴルフが変わって来ている」という紛れもない事実を、どう受け止めるのか?という事になるかと思います。
そこで問題となるのが、アマチュアゴルファーの大多数を占めるエンジョイ層と、プロや競技アマなどのエリート層の、利害が相反するという事でしょう。
これに関して歴史から学ぶのは、先ずボールの進化。石球木球からフェザーリーになり、その後ガタパーチャからハスケルを経て、現代のソリッドへと変わって来ていますが、ゴルフプレーやクラブにも大きく影響を与えただけでなく、ゴルフマーケットへも深く関わっています。
そしてスチールシャフトの登場。これもまた、ゴルフの様を大きく変えました。特にゴルフスイングへの影響は大きかったと思います。
これらの過去の大変革期にも、当時のエリート層には後戻りの議論があったかもしれませんが、結論としては後戻りはしていません。
20世期初頭に「入り過ぎる」という理由で、いわゆるセンターシャフトのパターが使用禁止になりますが、その後は解除されています。過去の歴史の中での後戻り的な事例は、これくらいでしょうか?
話しを現代に戻すと、ギアの進化はもちろんですが、変わって来たのは打つ側の技術の問題が大きい訳です。それに関してはタイガーも明言しています。
しかし、タイガーは事ある事に「デビューした頃はパーシモンを使っていた」と言いますが、何方かタイガーがPGAツアーでパーシモンを使っていたのを見た事がある方はいらっしゃいますか?
メディアに登場し始めたのは、全米アマ選手権3連覇の頃で、たしかゴルフチャンネルで放送されました。ウイニングパット?でマークを戻し忘れてしまい、対戦相手に指摘されボールを置き直してパットしたのを覚えていますが、この時にはステンレスメタルのドライバーだったと思います。
何故、そこまで勘違いするのか?とても不思議です。
技術論として整理すると、先日、このブログにも書いた二つの事柄の関係性で理解するべきだと思います。
それは、「芯に当てる」と「出力」の関係。ゴルフの起源としてはクラブだけでなく服装の問題もあり、身体を積極的に動かして出力を上げる技術はほぼ見られず、身体を軸とした円運動の中で、クラブの芯でボールを捉える技術が発達して来まさした。
これに対して、現代では大型ヘッドによりスイートエリアが拡大した為、身体を積極的に動かして出力を上げてのゴルフスイングが可能になったと言えます。
そして、選手自身も出力を上げる為の努力としてフィジカルトレーニングを積極的に行っています。
この変革の真っ只中に居て、それを自らのゴルフの歴史として、正当に評価して欲しいというのが、今回のタイガーの主張の様に私は感じました。
まだまだこの問題の解決には、時間がかかりそうです。
それと、もうひとつ。衝撃のネットニュースはコチラ。
いやいや。これには驚きました。
最初、見た時は、ジューシーのヘッドを試したいというUSPGAツアー選手のリクエストに応えるべく、アメリカのレップが試合会場に持ち込む為、羽マークを刻印したのかな?と思い、ウエッジ自体はジューシーのモノだと全く疑わずにいしまた。
しかし、後でよく記事を見ながらウエッジの写真を見直すと、ビミョーにジューシーウエッジとは違う感じがします。
そこで昨日の夕方にジューシー松吉代表に尋ねてみたら、「ウチは一切関わっていません」との事…。
ふむ。そこに何があるのか?全く理解出来ませんが、皮肉にもこの記事のコメントが全てを物語っていると思います。
「前作のフューチャーヘリテージは、ロゴが沢山入り過ぎていてダサかった。今回のはとてもカッコいい!」
今朝は左肩のリハビリ帰りにローソンで買ったジューシーなハムサンドイッチを食べながら、こんなニュースの事を考えていました。
さて、これから高田馬場ゴルファーレでレッスンです。
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