top of page
  • 執筆者の写真nobuhiro nagai

2020年は嵐が過ぎ去っていく年である

皆様、新年あけましておめでとうございます。 私は埼玉県秩父市の実家で元旦の朝を迎えましたが、ここ秩父は素晴らしい晴天です。気温も高く、近くのゴルフ場で初打ちを楽しんでいる方が羨ましい!と思う朝です。 さて、昨夜はフツーに紅白歌合戦を見ながら、のんびりと過ごしましたが、やはり令和元年は移行期で、いよいよ今年から新しい時代が始まると感じさせる演出や企画が随所に散りばめられていて、なかなか興味深く感じました。 これは昨年10月のUSPGAツアー日本上陸、ZOZOチャンピオンシップを実際に見て私が一番感じた事です。 優勝したのはご存知の様にタイガー・ウッズでしたが、そのタイガーも新しいバージョンにアップグレードされていたし、マシュー・ウルフなど新しい世代のゴルフを目の当たりにした時に、いよいとゴルフも新しい時代へと突入していくんだな!という手応えを肌で感じる事が出来ました。 そこで思ったのは、従来のゴルフの基準というフィルターを通してではなく、ちゃんと新しい世代のゴルフを、よく見て肌で感じ、よく考えてから発信する事が大切だという事。 それをふまえて、このブログでも、かなり時間を割いてその新しい世代のゴルフについての考え方を発信していますので、興味のある方は過去の投稿をご覧になってください。 そんな2020年。昨夜の紅白でも演出のネタになっていましたが、やはり何といってもオリンピックイヤーです。 昨年のラグビーワールドカップの盛り上がりと感動と同じかそれ以上のスポーツイベントが、この夏、日本で開催されます。そして、その中にはゴルフが含まれているのです。 ここで小ネタをひとつ挟むと、我々ゴルフ業界では、この夏の顧客動向についての予測が既に盛んに行われています。 皆さん、どうですか?オリンピックが盛り上がっているときに、ゴルフの練習やラウンドに行ったりしますか?しかも、時期的には酷暑期と重なります。フツーに考えたら、一般ゴルファーの動きは鈍くなるのでは?との予測があてはまると思います。 私も毎年8月上旬には、サマーキャンプを開催していますが、今年は例年通りの企画内容でいいのか?要検討だと考えております。


残念ながら私もゴルフだけでなくオリンピック観戦チケットは全落しましたので、ちょうどオリンピックゴルフ開催時に合わせて、オリンピックゴルフの様子を夜にでも録画で見ながら避暑地でのゴルフ合宿なんかどうかな?と思ったりしています。 思い起こせば、開催ゴルフコースとして相応しいのか?という議論が行われた霞ヶ関CCですが、彼等は「レガシィ」という言葉を好みます。 昨年はラグビーワールドカップからZOZOチャンピオンシップと、スポーツ界を席捲する様なビッグイベントが続きました。そこで残った「レガシィ」とは何だったか?皆さんはどう感じられますか? その伏線となった8月の渋野日向子プロの42年ぶりの日本人女子メジャー制覇全英女子オープン優勝が残した「レガシィ」は何だったのでしょうか? 1957年に霞ヶ関CCで開催されたカナダカップ(現ワールドカップ)で、日本代表の中村寅吉プロ小野光一プロのペアが団体優勝し、中村プロは個人優勝も果たしています。 その模様がテレビで全国に中継される事でゴルフへの関心が高まり、それを機にゴルフブームが到来したと言われています。 このペアは、オープンカーに乗ってカナダカップを抱えながら、丸の内で優勝パレードを行っています。その模様を伝える写真は現存していますが、何故、渋野プロの優勝パレードは無いのか?ちょっと考えてしまします。 昨年、我々の心の中に多くのレガシィを残したZOZOチャンピオンシップは、今年も開催されます。そうなると、夏にオリンピックゴルフ。そして秋には2回目となるZOZOチャンピオンシップです。 そういう意味では、ゴルフ界は2020年がビッグイヤー。嵐の様な1年になる可能性があるのです。 世界のメジャー戦に目をやると、4月のマスターズを皮切りに5月はカリフォルニアのTPCハーディングス・パークでの全米プロゴルフ選手権。そして6月の全米オープンがニューヨーク郊外のウイングドフットで、7月の全英オープンがイングランドのロイヤルセントジョージズです。 前回のウイングドフットでの全米オープンは2006年。オーストラリア出身のジェフ・オギルビーが優勝していますが、オギルビーが勝った試合というよりも、フィル・ミケルソンが負けた試合として記憶されています。 この2006年、私はゴルフダイジェスト社レッスン・オブ・ザ・イヤーを受賞していて、その記念レポートという企画でウイングドフットでの全米オープンを取材しました。 この全米オープンはタイガー・ウッズが、父アールさんが逝去されて喪に服した欠場期からの復帰戦で注目されましたが、タイガーは予選落ちしました。当時はタイガーがメジャーで予選落ちしたのはいつ以来⁈と話題になっていた記憶があります。 この時のミケルソンは、44インチくらいに仕上げた短尺ドライバーをウイングドフットに持ち込んでいました。ヘッドは大型ヘッドのままで、練習場で見たらドライバーヘッドのヒール部分に、見た感じ5グラム以上はべったりと鉛が貼ってあました。 「こんなアンバランスなドライバーで大丈夫か?」と見ているこっちの方が不安になりましたが予想的中。最終日のパック9はミケルソンがリードして迎えましたが、終盤のホールでは全くドライバーがフェアウェイに入りません。というより、アンコントロールに見えます。 たしか17番でも大きく曲げましたが、その2打目をスーパーリカバリーでグリーンに乗せてパーとして、トーナメントをリードして18番のティーに立ちました。 私も祈る様に18番のティーショットを見ていましたが、やはり左サイドのラフに外れます。でも、ここ数ホールの中では、それ程、大きなミスではなかったです。 しかし、その左ラフからグリーンを狙った2打目を木に当ててしまいダブルボギーとし、結果、1打差でオギルビーが優勝したのです。 「カツーン!」 という2打目が木に当たった時の乾いた音は、今でもはっきり覚えています。それ以上に、覚えているのが、ホールアウト後のミケルソンの第一声。 「How stupid, am I !」 なんて俺はバカなんだ! 嗚呼、気持ちはよく分かりますが、逃がした魚はあまりにも大きかったと思います。結局ミケルソンは全米オープン未制覇のまま2020年シーズンを迎えております。大会直前には、前回大会の振り返りで、その時の様子が流れるかもしれませんね。 その全米オープンの翌月は、イングランドでの全英オープン。会場となるロイヤル・セントジョージズは、2015年のイギリスゴルフツアーの際に、プレーさせて頂きました。

かなり起伏のあるリンクスランドにデザインされており、ドッグレッグやブラインドが多いながらも、プレーのルートは広く用意されていて、ゴルファーの力量にあわせてのコース攻略が楽しめるフェア―なゴルフコースだと思いました。 このゴルフツアーではイングランド・ウェールズ・スコットランドのNO1コースを巡り、全英オープン開催コースを7つプレーするという素晴らしい内容でした。 そこで学んだのは、ジェントルマンシップとは、フェア―な精神と強靭な体力で担保されるという事。この「プレーのルートは広く用意されていて、ゴルファーの力量にあわせてのコース攻略が楽しめる」というのが、ゴルフコースデザインにおけるフェアーさで、それが理解できるとミュアフィールドのなぜ評価されているのか?がよくわかります。 さあ、この全英オープンの翌月が霞ヶ関カンツリーでの東京オリンピックです。 そして秋にはZOZOチャンピオンシップと繋がりますから、今年はゴルフのホンモノを身近で目の当たりに感じる機会が増えるのではないでしょうか? そんな中で私は、新しいゴルフの基準を、自分の眼で見てよく考えて、皆様のゴルフライフがより豊かなモノになる様、お手伝いできればと考えておりますので、今年もどうぞよろしくお願い致します。 数年前までエンターテインメントの世界の中心にいたSMAPが解散し、その後を受けて活躍していいた嵐も、昨夜の紅白歌合戦のトリから残り365日のカウントダウンがスタートしました。 裏番組ではSMAPから分かれた3人が「新しい地図」として久しぶりに地上波で元気な姿を見せていました。 時代は確実に流れています。その中で居つくことなく、前を向いて歩いて行きたいと思います。

閲覧数:60回

コメント


bottom of page