クラブが動く方向をテーマにしたシリーズが続いていますが、ちょっと箸休め…。
まあ、先に上げた記事の深掘りなんですが、わりと重要なので、是非理解して頂ければと思います。
昨夜、都内某所にて、私が理事を勤めるNPO法人ゴルフアミューズメントパーク(GAPK)の理事会が開催されました。
今年で8期目を迎えたNPO法人ですが、ゴルフの普及と業界の発展の為の触媒となるべく活動しており、プロゴルファー含めゴルフ業界の様々なスペシャリストが集う集団がGAPKです。
GAPKは毎月一度の理事会を開催していますが、せっかくこれだけのメンツが毎回集まるんだから、GAPKへの理解とファン作りの為にイベントをやろう!となりました。
それでGAPKの理事が講師を勤めて、1時間の勉強会を先月よりスタートしました。第1回目の講師はクラブデザイナーでジューシー代表の松吉さんが勤め、勝手に松山英樹のドライバーを選ぶというキャッチなタイトルから、最新ドライバー事情を話して頂きまして、大変好評でした。
それを受けて、第2回目は私が講師を勤め、
「混ぜるな危険!〜ZOZOチャンピオンシップで感じたゴルフ最前線」というタイトルで、約1時間ほどお話しさせて頂きました。
私が主題としたかったの、スイング理論的な話しではなくて、ゴルフの新しいスタンダードを一緒に考えて行きましょう!という提言です。
ZOZOチャンピオンシップは台風の為スケジュールがズレて、日曜日が3ラウンド目になりました。この日に私は朝から習志野カントリークラブに入り、終日観戦しました。
そこで感じたのが、
混ぜるな危険!
ゴルフを始めた時から460CCのドライバーを手にし、スイングを身に付けた現代的な仕組みを持った選手の台頭が目立つと共に、一時代を築きながら最近不調に陥っている選手の違いは何か?を考えた時に思ったのが、混ぜるな危険!
つまり、現代的な仕組みを持った選手が、更なるレベルを目指して先に進もうとする際に、パーシモンヘッド&スチールシャフト時代の基準で語られてしまう事で、本来持っていたモノとコンフューズしてしまい不具合が生じている様に見えました。
なので我々は、もっと新しい基準を作って行かねばならないと強く感じたので、そんな想いを胸に昨夜はお話ししました。
こういう話題は、どうしてもゴルフスイングの理論として語られがちです。
そうなると、いろいろな理論や考え方があっていいと言う話しが必ず出て来ます。もちろんそれを否定するつもりは無いのですが、スイング理論ではなく運動の仕組みとして俯瞰的に考える事が出来るか?が重要だと思います。
その時に基準となるのが軸や重心です。
ゴルフスイング以外のスポーツ動作やダンスなどの身体パフォーマンスを見る時でも、自然と軸や重心、支点などを探してしまいます。
以前の記事でも上げたふたりの人気プロレスラーの必殺技に、その違いを見る事が出来るので、昨夜のレクチャーでもこの映像をプロジェクターから投影して、皆さんに見て貰いながら説明しました。
映像を流す前に「プロレス、好きな方はいらっしゃいますか?」と約20名程の聴衆に尋ねたところ、挙手したのは3名。
プロレスもゴルフと同じくまだまだマイナーだなと感じましたが、何となくプロレス界の方が華やかで盛り上がっている様に見えてしまいます。
ゴルフ界はプロレス界のエンターテインメント性やプロモーション能力から学ぶ事が多々ある様な気もします。
さて、本題に戻ります。
内藤のディスティーノ、これは相手の身体を軸として逆上がりの様な動きで技に入ります。そして逆上がりの頂点で自らの身体を旋回させて運動エネルギーを作り、それを最後相手に浴びせ倒すという運動になります。
これに対してオカダのレインメーカーは、自分の身体を軸にして相手を呼び戻し、相手の運動エネルギーに対してカウンターのラリアートを打ち込むという運動。
これが技の主体である自分の中に軸があるか?orないか?の違いになります。
これがゴルフスイングに置いて、運動の主体である自分の中に軸があるか?orないか?となる訳です。
このディスティーノ的ゴルフスイングは、またゆっくり語りたいと思います。
5時回りの円を実際のゴルフスイングに当てはめると、アドレスからトップまで体操の捻り技の様な動きもイメージ出来るし、今レッスンでとても効果をあげているドリルはアイスホッケーのショットからのインスパイアです。
この様にゴルフのスイング理論として祀り上げるのではなく、俯瞰的に運動として見る目を養うというのが、今は亡きクラブデザイナー竹林隆光さんから学んだ事です。
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