• nobuhiro nagai

「手首を節」からいろいろと考える

昨日は振武舘黒田道場黒田鉄山先生から学んだ剣術の型「涎すかし」についての記事でしたが、先ずはそれをテークバックに取り入れていく動画から本日はスタート! 右手首を節とする始動を「涎すかし」から学ぶ 「涎すかし」は、絶対的な剣の存在を学ぶのがその極意で、いわゆる上から下への刃筋ではなく下から上への引き斬りです。そこには「チカラで上からぶった斬る」という、力を容れる事の否定があります。 防球ネットに対して下から棒を摺り上げる動きがありますが、これをゴルフスイングのフォロースルーに取り入れていました。2003年のウングドフットGCで行われた全米オープンを取材に行った頃、タイガー・ウッズが当時のコーチであったハンク・ヘイニーと取り組んでいたのが、インパクトの形のまま体幹でフォロースルーを取る長いフォロースルー。 インパクト以後、リストを返してクラブをUターンさせずに、ターゲットラインに放り投げる様な動きが特徴的でした。このリストの使い方が「涎すかし」から学んだ動きです。

今回はテークバックの始動に、その動きを取り入れています。右手首甲側の親指の付け根(船状骨?)を右肩に向けて動かして内旋から入るきっかけを作るのがその動き。ワインの抜栓やシャフトの中身を引き抜くというイメージと同じです。 これは、スイングの本質である体幹とクラブの引っ張り合いから見てもとても重要で、多くの悩めるアマチュアゴルファーの場合は、始動の際に右手首から見て手とクラブを右に逃がしてしまうので、その引っ張り合いでの「負け」からゴルフスイングがスタートするのが「起きている事」です。 たまたま今週の週刊ゴルフダイジェスト12/17号で股関節の使い方が特集されていますが、股関節に乗るにはこの体幹とクラブの引っ張り合いに「勝つ」たねばなりません。感覚的には「引く」という表現で間違いないですが、手元がクラブを右に逃がしてしまっては、テークバックで右股関節に乗る事は出来ません。 動画の最後、クラブを手にしての説明で、先ず「涎すかし」は右手の甲が顎に向かいますが、ゴルフスイングにおいては右肩に向かって右手の甲を動かし、そこから肘を支点としてプレーン方向に前腕を返しながら腕を上げて頂点へと向かい、トップ位置へと収めています。 その前の顎に向かう「涎すかし」の時でも、右手首の内旋に導かれて身体は正しい動きが引き出されています。右手首から見て右に逃がしてしまう動きでは、こうなりません。 しかし、体幹は右へとピボットで踏み込み、肋骨は右向きに動きます。左右の腕はターゲットに対して振りかぶっていくので右方向に動くのは間違いありません。 その全て右向き方向の動きの中に、逆動作を織り込んでいくのが節の役割です。この辺りはまた別のドリルを使って説明したいと思います。 さて、右手首を節として、今度は重さの感じ方というか使い方です。


昨日、動画をふたつ用意しました。ひとつが右手首を節として、節のキーワードである


「左に見て始まり右で終わる」現代型


そしてもうひとつが、右手首を節として見た場合、


多くの悩めるアマチュアゴルファーに起きているミスの例


です。


これは動画を見て頂き、ご自分でペットボトルを手に持ちトライし体感して頂ければ、その違いは理解して頂けると思います。


ミスの動画の最後にはめ込みましたが、重要なのはコレ。

アドレス時にクラブフェースをスクエアにセットしたとしても、ここで言う重さ(クラブヘッドの重心位置)は、シャフト軸から見ると右にあると言う事。


これは至極、当たり前の事で、ゴルフクラブのデザインは全てこれが基準で成り立っています。


時々、シャフト軸から見て、変わった方向にヘッド重心位置を置くクラブが登場します。ルールの制限もあるのですが、パターは違反クラブにならず、そう言うデザインを施しやすいのか?と思います。


ゴルフクラブとスイングの関係も、クラブヘッドの重心位置が、シャフト軸に対して右側にあるというのが前提です。


それをスイング中コントロールしながら、インパクトでボールに対してフェース面をスクエアに当てる為のノウハウがスイング理論です。


それがコントロール出来ずに、インパクトフェース面スクエアで当てられない場合、ミスショットとなる訳です。「肩が回っていない」とか「ボールをよく見ていない」からではありません。 このシャフト軸の右側にヘッド重心位置があるという関係の中で、いわゆるドライバーのヘッドの重心距離を見て、現代では37ミリ前後をニュートラルとして、それより長いとフェースが戻し難くなり「左に行かないヘッド」となり、それより短ければフェースが戻しやすいので「ボールがつかまるヘッド」になります。 多くの悩めるアマチュアゴルファーの場合、ミスの例の動画にある様に、始動で重さを「右に逃がしている」ケースが殆ど。この重さを「右に逃がす」は、テークバックでクラブフェースが開いてしまうミスと軌道がインサイドに入ってしまうミスとリンクします。 この時のアドバイスが「シャットフェース」で、460CC大型ヘッドを使いこなすキーワードになります。

しかし、そのシャットフェースとは、シャフト軸から重さを左に見る事で成り立つ動作です。右に逃がしている動きの中で、手首を捻ってクラブフェースを閉じたとしても、節から見た重さの関係は変わっていないので、それは絵に描いた餅となってしまいます。

手首を節として重さを左に見ながらテークバックして頂点を向かえ、そこからプレーンに入れてくる重さの動かし方をした場合、重さがプレーン上で右に外れる事が無くなるので、既存の重心理論から見たスイング理論というのが当て嵌まらなくなります。 これが460CC大型ヘッドから生まれた、現代型のゴルフスイングで、これをさらにハンマー型の節で支えなが体幹と入れ替えて行く事で、シンプルで運動効率がよく、ゴルフクラブのデザインを引き出しやすいシャロ―な軌道でのスイングが可能になります この場合、ペットボトルで左から入ってくる重さを感じるには、ある程度の情報量(重さ)があった方が頂点を捉えてプレーンに落としていくリズムやタイミングが取りやすいのは、体感できると思います。 これが重心距離の新しい概念となります。「重心距離が大きい=捕まらない」ではなく、「重心距離が大きい=タイミングが取りやすい」になります。 そして重心距離が大きいヘッドというのは、投影面積が大きくいわゆる大慣性モーメントのヘッドなので、 「タイミングが取りやすい=振りやすい=曲がらない」


の関係が成り立ちます。 これが近代型だと 「大きいヘッドより小さいヘッドが振り易い>曲がらない」 となるので、今、世界を見渡すと、現代型のツアー選手が第一線で活躍しているのも、これが大きな理由のひとつとなっています。 今回は体幹とクラブの入れ替え動作における5つの節の最後、手首を節として、重さをどう動かしているか?を説明し、ペットボトルを使ったドリルで体感して頂きました。 多くの悩めるアマチュアゴルファーの場合、自分のスイングの中のどの部分で重さが「右に逃げて」しまい、その後、その逃げた重さがどう動いているのか?を知って、それを修正する事が出来れば、我々ゴルフコーチの助けを借りなくても、自分がイメージする様なゴルファーへと進化できると思います。 最近では、ゴルフビギナープログラムの「ゼロワンメソッド」でも、クラブの重さの動きを理解するのにペットボトルを使って重さを右に逃がさない感覚を掴んで貰うことで、フェースが開かないスイングを身につけて頂いています。 さて、実は昨日、もうひとつ節が出来ました…。 これで節は6個目。新しい節のヒントは、やはり身体の中で体幹の外です。 とりあえず、もう少しいろいろやってみますので、節はひとやすみしましょうかね⁈ ※アプリの不具合でブログのテキスト壊れていたので、一度公開から戻して書き直しました。(2019/12/12PM2:15再投稿)







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