• nobuhiro nagai

全米女子オープンの17番ホールで何が起きたのか?その考察をまとめてみました!

4月のマスターズで松山英樹選手が優勝した興奮がまだ冷めやらぬ今朝、またもや日本ゴルフ界にビッグニュースが届きました。 私自身も、テレビ観戦する環境がなく朝起きてニュースを見たら、全米女子オープン最終日は72ホールを終えて、笹生さんと畑岡さんのプレーオフになったという状況を知りました。 早速、PCを開きYouTubeで速報動画の後追いを始めましたが、程なくニュース速報で笹生さんの優勝を知りました。 いやいや、結果を知りながらのトーナメント観戦となりましたが、最終日前半を見ると3日目首位のレキシー・トンプソン選手が順調に航海を続けており、何とも言えない結果になったなと思いました。 もう、皆さん、その辺りはご存知だと思いますので、私が感じたことをピンポイントで記したいと思います。



「勝負は17番パー5にあった⁈」


最終的な勝ち負けは、もう結果が出ていますが、最終日のゴルフだけ見ると、畑岡さんのゴルフは素晴らしかったと思います。


特にバック9に入ってからは、ほぼ全てのショットを自分の意のままに打てていて、その結果最終日を3アンダーでのプレーとして、トータル4アンダーでプレーオフへと進出しています。 それに対して前半は快調にプレーしたレキシー・トンプソン選手は、バック9に入ってから、自分の意図するプレーが出来なくなってきて、スコアを落としていきました。 そんな中、スタート直後から連続ダブルボギーとして優勝戦線から脱落した感のあった笹生さんが、ホールを進めるにつれて、じわじわと自分のゴルフを取り戻していく展開となりました。 私が注目したのは17番のパー5です。今日はティーイングエリアが前方に設置されれ、2打でグリーンに届くセッティングとなりました。


そこで、その17番ホールのプレーを振り返ると、まず、最終組のひとつ前の組でプレーする畑岡さんです。 先にもあげたとおり、バック9に入ってからは、自分の思い通りのボールコントロールが出来ている畑岡さん、17番のドライバーも素晴らしいドライブです。あとの笹生さんより飛んでいたと思われます。 そのグリーンを狙う2打目を、ユーティリティークラブで打ちました。本人の反応を見ても、ショット後の手応えは充分に見えました。ここまでと同じ完璧なボールストライキングです。


しかし、結果はかなりのショートとなり、グリーン手前のバンカーのフチの深いラフにボールが埋まってしまいました。


それにより、3打目をピン方向に打つことが出来ずにパーとなり、続く18番パー4もパターを決めきれずに4アンダーでホールアウト。


畑岡さんのゲームプランとしては、17番パー5でバーディーを取って、5アンダーでのホールアウトが最低ラインだったのでしょう。


しかしながら、17番の2打目が自分のイメージどおりの結果にならず、バーディーを取りきれなかったことが敗因となりました。 そして最終組のレキシー・トンプソン選手。5アンダーで17番を迎えています。ここでバーディーを取れば6アンダーとなり、かなり優勝に近づきます。 しかし、バック9はティショットが定まらず、この17番のドライバーも左に曲げてラフへ打ち込みます。


そこからレイアップしての3打目は、9番アイアンでピンを狙うショットとなりました。


そして、このショットを15ヤードくらいショートしてしまいます。放送席のコメントは「ダフった?」みたいなニュアンスでしたが、画面を見ると、彼女がキャディーに対して、

「私はいいショットしたのに!」 みたいな言葉を発していました。 となると、何なんでしょう?


もう試合で3日間プレーしているホールですから、高低差の感覚もある程度は掴んでいる筈です。 トンプソン選手は、結局17番をボギーとし、続く18番もフェアウェイからの2打目をまたもやショートしてバンカーに入れてしまいました。 その18番の3打目となるバンカーショットは、いわゆる私のいう沈み打ち的な技術を見せてくれましたが、ピンをオーバーして結局ボギー。


トンプソン選手は、上がりの2ホールを連続ボギーとし、トータル3アンダーフィニッシュでプレーオフへ入れませんでした。 そのトンプソン選手の17番の3打目を振り返ると、前の組の畑岡さんにも同じようなことが起きています。考えられるのは、スピン量と風向きの関係なのでしょうか? そして優勝した笹生さんです。17番パー5の2打目、畑岡さんより距離が残っていた模様ですが、ユーティリティーでの2打目をグリーン左のバンカーへと運び、そのバンカーからの3打目を上手く寄せてバーディーとして4アンダー。 これにより、72ホールでのトップタイで終えるスコアの4アンダーへとたどり着きますが、本日のプレーは仕上がり2オーバーです。 この3人の選手の17番パー5でのプレーが、結局のところ、今回のトーナメントの勝ち負けに繋がったように思えてなりません。 細かいところを見ると、笹生さんの17番3打目グリーン左からのバンカーショットは、前のプレーヤーが同じところから打っていて、それをレーキの背面でならしているフラットなライだったので、極めて良好なライだったと思います。 通常はキレイにならしてあると言っても、レーキの爪による細かな波状の溝跡が残ります。この波状の溝跡があるライと、レーキの背面でならした平面的なライでは、やはり難易度が変わってきます。 そう考えると、いい手応えの2打目を打ちながら、バンカー縁の深いラフにボールが突き刺さってしまった畑岡さんとは、かなり結果が違います。 笹生さんの17番の2打目はどうだったのか?というと、結果グリーン左のバンカーというのはゲームプランどおりだったと思います。 でも、そう考えると17番パー5で、グリーンを狙うショットの可否につていは、笹生さん、畑岡さん、トンプソン選手(彼女のみ3打目)の3選手、皆、自分のイメージどおりのショットが打てていたとなります。 しかしながら、三者三様で結果に大きな差が出ました。そして、それが、今回の勝敗に大きく関わったと、私は思いました。 こうなると蛇足ながら、勝敗が決したプレーオフの3ホール目。


笹生さんはティショットをミスして左ラフに打ち込みましたが、それにより2打目が多分ギャップウエッジでのフルショットの距離が残り、シンプルなプレーに繋がったと思われます。 逆に完璧なティショットを放った畑岡さんは、ややピンまで中途半端な距離が残って、それに対処できなかったのか?と感じました。 話しを17番に戻すと、畑岡さんと笹生さんの2打目を比較した際に、あれだけの違いが結果として現れたのは何故か?を考えると、やはりクラブの性能になりますね。 畑岡さんは、多分、スリクソンのUTを使っていると思いますが、笹生さんはキャロウェイでしょうか?


何となく、このふたつのクラブのスピン量の差が、この17番パー5で打ち上げてグリーンを狙う200ヤード前後の距離でのショットの結果に現れたのか?と勝手に推測していました。 まあ、そのスピン量コントロールも含めて、畑岡さんの正確なピンを狙うショットの武器となっているユーティリテークラブですが、トンプソン選手の9番アイアンが同じような結果になったことを踏まえると、今回の17番ホールの2打目は、ただ極めて残念な結果になってしまったということだと思います。 皆さんに理解して頂きたいのは、私がキーホールとしてあげている17番で、3人とも自分の思いどおりのショットを放っているということです。 ただ、結果は、あきらかに違いました。 最終4ラウンド目の17番パー5。笹生さんはバーディー、畑岡さんはパー、トンプソン選手はボギーでした。 いやいや、ゴルフとはゲームで、そこには勝ち負けがあります。 そんなことを、またあらためて感じさせて頂いた、全米女子オープンゴルフ選手権でした。


笹生さん、本当に、おめでとうございます! そして、今日は夕方からグレージでの平日レッスン会。 2人の常連さんが50分の個人レッスンを受講してくださいましたが、のの字はやはり今日もブレイクしましたね。 私も、少し練習しましたが、なんとなくイメージが変わって来ました。





明日はラウンドの予定が入ったので、トライするのが楽しみです!


今夜は、銀座ロックフィッシュ風のハイボールを飲みなが、このブログ記事を書きました。


笹生さんへの祝杯とさせて頂きます。

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