• nobuhiro nagai

フェアウェイウッドのメリットをあらためて体感する


 

ゴルフコースおける低ヘッドスピードゴルファーのプレーとゴルフクラブの関係を考えるシリーズ、とりあえずドライバーについての考察が終わりました。


簡単におさらいをすると、ヘッド選びはヘッドスピード基準ではなく技術が基準。自分で弾道を作れるヘッドがベストマッチで、もし自分で弾道を作れない場合は、


「上がりやすい」「捕まりやすい」「低スピン」「曲がりにくい」「実行打点が広い」


などの機能を、立ち食いそばの追加トッピングの様にチョイスするという事でしょう。


来年のUSメジャーブランドのニュードライバーは、ここ数年彼等が謳って来た機能の全部盛りみたいなクラブになると噂されていますが、果たしてどんぶりに乗り切るのでしょうか?


シャフトに関しても、ヘッドスピードを基準として重量帯や硬度を決めるのではなく、そこレスポンス値という概念を追加して、自分の加速度や技術に対して反応してくれるシャフトを選ぶ事が大切としました。


もうひとつ加えるなら、切り返しで自分がシャフトに負荷をかけた時に、ちゃんと潰れてくれるシャフトと言うのも重要です。これは今回のスプーン(3W)のところで出て来ますから、後ほどゆっくり。


さて、最初に現在の私の14本のセッティングを紹介しておきます。


1W キャロウェイ・USエピック/グラファイトデザイン VR−6(S)

3W フォーティーン・CF218/グラファイトデザイン PT−7(S)

7W コブラ・キングコブラF8/純正シャフト60g台(S)

3U.4Uテーラーメイド・M2/純正軽量スチールシャフト

#5I〜#8I フォーティーン・TC888/スチールファイバー110

42度.45度 フォーティーン・RMウエッジ/スチールファイバー110

51度 ジューシー・tTウエッジ/モーダスW120

58度 ジューシー・EX1806ウエッジ/モーダスW120

PT スコッティキャメロン・MID SIR改造モデル

この14本の中で、低ヘッドスピードになってから、ほぼ使わなくなったクラブが3本あります。そして、逆に使用頻度が高くなったクラブが2本あり、今回はまさにここのお話しです。


まあ、お分かりか?と思いますが、低ヘッドスピードになってから使用頻度が上がったのは、2本入れているフェアウェイウッドです。


白マークからのプレーの場合、パー4は350ヤードがひとつのカベとなり、それ以上長いとふたつで届かなくなります。2打目の目安となるのが150ヤード。150ヤード以上残ると、この2本のフェアウェイウッドが、かなりいい仕事をしないと、パーセーブが難しくなります。


2本の役割分担としては、3Wが主に距離を稼ぐ方を担い、精度が求められるショットやグリーンを狙う状況では7Wを手にします。


実は昨年から3WはテーラーメイドM3のハイロフトモデル(17度)を使っていて、ヘッドのパフォーマンスはすこぶる好調だったのですが、どうも2回ほどリシャフトを行なってもシックリはまらず、あまりクラブとしていい状態ではなく、コースでもうまく打てない事が多かったです。


どちらかと言うと、少しゆっくり目に振ってあげた方がいい結果が出る事が多かったので、ある意味低ヘッドスピード状態はちょうどいいか?と思いましたが、やはり結果は同じで全くダメ。低ヘッドスピードになってから、一番OBを打ったのは、このテーラーメイドM3のスプーンでしたのでとりあえず更迭。


シャフト優先で、今のフォーティーンの3Wを持ち出しましたが、こちらの方がロフトは15度と、構えた感じもボールが上がり難いか?と思いましたが、結果としてボールはよく上がります。


なので、これもドライバーと同じで、ヘッド選びは技術が基準になると言う事でしょう。特に、現状では技術が衰えている訳では無いので、特に追加トッピングは不要です。


まあ、テーラーメイドM3はハイロフトモデルですけど、カーボンクラウン構造もあって低スピン系でいい弾道が出ますから、一品追加トッピングくらいでしょうか?


フォーティーンのスプーンに入っているのがグラファイトデザインのPT−7のSですが、これがホントにギリギリ。最初、打った時は、切り返しでシャフトが潰せずに弾かれて、ヒールにやっと当たってのほぼチョロでした。


慣れてくると、なんとか弾かれずにインパクト出来るかな?という感じでミート出来るようになりましたが、シャフトを潰せている感じはあまりないので、この辺りは今の低ヘッドスピードでの限界があるのでしょう。


まあ、手元側が緩いシャフトなら、切り返しでシャフトが潰せるかもしれませんが、その辺りはテーラーメイドM3のスプーンにはまるシャフト探しの研究課題ですね。


そう言う意味ではコブラの7Wは、2年前に購入した時から大活躍。やはり50歳にもなると、こういうクラブが必要になってくるのかな?と感じていましたが、それは低ヘッドスピードになって更に深いお付き合いとなっています。


これはネットで評判が良さそうだったのと純正シャフトが70g台だったので、新橋のジーパーズに出向いて購入しましたが、シャフトのチェックを怠り買って帰って来てみたら60g台のシャフトでした…。


まあ、リシャフト前提だからいいやと思い、とりあえず使ってみたのですが、結果はすこぶる好調につきそのままです。


この7W、オリジナルグリップのグリップエンドに何か金属の様なモノが装着されていて、これは今回のゼクシオ11とゼクシオXに採用されている「ウエイトプラス」の様な機能か?と最近感じています。


と言うのも、先日新しいゼクシオをあらためて打つ機会があったのですが、総重量としてはかなり軽いクラブなのに、スイング中、とてもクラブとコミニケーションが取りやすく、かなり振りやすいクラブだなと感じました。


やはりこれは「ウエイトプラス」効果でしょうから、軽量クラブに対してグリップエンドに重さを加えて、ゴルフクラブとコミニケーションを取りやすくする手法は、このコブラの7Wの経験からしても効果がある様に思います。


7Wでは、本当にうまく当たるとキャリーが165ヤードくらいは出るので、打ち上げの150ヤードとかをフルスイングで狙うイメージです。意外とこのクラブでのバーディー率が高いのも、クラブの完成度を表しています。


やはり7Wくらいの長さがあると、低ヘッドスピードなりにシャフトの長さが無理なくヘッドスピードを担保してくれるので、150ヤード前後の距離に対して色々な球筋の打ち分けが出来ます。これは明らかにフェアウェイウッドのメリットです。


そして、それを可能にしているのが、間違えて買った60g台の純正シャフト。たしかアルディラのNVシリーズだったと思いますが、特に仕事はせずに、自分が操作したとおりに反応してくれます。


先日も140ヤードの右に池のあるパー3で、左から低いフェードでラインを出してピン側に付けました。こう言うショットの際は、ややボールを潰してターフを取りながら打つ訳ですが、しなりの大きいシャフトだと、このショットは打てません。


こんな感じて、ヘッドの入れ方を自分のイメージどおりにパフォーマンス出来るクラブなので、150ヤード前後は7Wだけでもイケると感じます。


この7Wのデメリットというか弱点はスピン量。コブラの7Wはカーボンクラウン構造なので、程よい低スピン感はありますが、やはり向かい風や横風には弱い弾道となりますから、そい言う状況では厳しいです。


余談ですが、先日試打したゼクシオエックスの5Wが、とてもいい感じでヘッドがボールに対して厚く入っていくので、3Wと7Wの間に買い足したいな!と現在思案中です。


どうしても低ヘッドスピードのゴルファー向けのフェアウェイウッドには、振りやすさを求めてか、しなりの大きなシャフトが装着されているケースが多いと思います。


先に挙げた私の7W活用法の様に、ゴルフコースでのいろいろな状況に対して、弾道を打ち分けるベテランゴルファーは多々いらっしゃるでしょう。


そんな方にとっては、しなりの大きな動くシャフトは、まさに不要の長物。フェアウェイウッドは、ヘッドがボールに対して厚く入って行くような感じがあると、とても安心感がありますか、しなりの大きなシャフトではヘッドが上を向いてしまいます。


私も、生徒さんとのラウンドレッスンの際によく目にする光景ですが、ドライバーでナイスショットをした次のフェアウェイウッドで、全くのチョロが出てしまって深く失望する…。


これが出たら、先ず、クラブを疑ってください。


ティアップして宙に浮いているボールを、しなり戻りの大きなシャフトでアッパー軌道でボールを捕らえて、ナイスショットを打った訳です。


もし、同じ様な感覚で、芝の上にあるボールに対してスイングしたらどうなるか?結果は明白です。


ゴルファーにとって適正な状態は、同じ感覚でクラブを振って、


「ドライバーはシャフトのしなり戻りで宙に浮いているボールをアッパー軌道で打てる」


「フェアウェイウッドはシャフトのしなり戻りで芝の上にあるボールに対して厚くヘッドが入っていく」


の異なるインパクト条件を、クラブがアジャストしてくれる事です。


そう言う意味では、新しいゼクシオは良かったなぁ…。


前作のゼクシオ10の発表会の時に、ダンロップのクラブ開発担当者と話した時、


「今、アマチュアゴルファーを見ていて、気になる事はありますか?」


と聞かれて、まさにこれと同じ事をお話ししたのを思い出しましたが、新しいゼクシオの開発に反映されているのでしょうか?


まあ、アマチュアゴルファーの現場で何が起きているか?を真面目に考えるというのがダンロップの強さだと思います。


やっぱり、現場が大切です、


低ヘッドスピードゴルフの現場からの話し、もう少しお付き合いください。


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