デパートの催事場名物「持ってけ泥棒!袋詰め◯◯◯円」みたいに、詰め込めるだけ詰め込んで!モードでブログ開設から1ケ月。
令和元年を振り返りながら、これを整理して、皆さんの役に立てる様な記事にしようという「スイング改造の道」。
昨日は私自身も、あらためて頭の中の整理を行いました。今日からまた技術編です。
ここまでは、マグレガーCCのロングピンフラッグを振った事でクラブが動きたがる方向を体感したが、それはロングピンフラッグの中に節があるからで、そこからグラフの中に節を作るトライの辺りでした。
そして、そこに偶然飛び込んで来たのが、テニスのメジャープレーヤーであるラファエル・ナダルのゴルフスイング。
友人のアナライズT島さんが自身のFacebookで、YouTubeでナダルがゴルフしている動画をリンクしてポストしていました。
YouTube動画でも、いわゆる最近の流行語であるシャローというキーワードで語られていましたが、私が注目したのはその「ゴルフっぽくないスイング」です。
(T島さんのポストとは違う動画です)
よく、ゴルフをやっている方の中で
「私、昔テニスをやっていたので、ゴルフもテニス打ちになってしまいダメなんです〜!」
なんて話しをよく耳にしますが、そう言う方がナダルのゴルフスイングみたいな振り方をしているか?と言うと全然違って、ゴルフスイング感コテコテなはずてす。
いったい、あのゴルフスイングっぽくない打ち方は、何がそうさせているのか?どうしたらあんな感じに振れるのか?
これか理解出来れば、逆にゴルフっぽいスイングの仕組みが理解出来ます。
と言う事で、それを解く際のインターフェースとしたのが扇子。レッスンの現場では扇(おうぎ)とも言っています。
扇子はゴルフスイングの中での三次元的な動きを、実に分かりやすく現してくれます。
その中で重要なのは、ふたつの開閉。
先ずは扇子を開いた状態での面の開閉で、これは扇子本来の風を起こして仰ぐという動作です。
もうひとつが、両端にある二本の親骨の開閉。親骨を開いて風を仰ぎ、親骨を閉じて面をたたみカバンの中とかにしまいます。
このふたつの動作のコンビネーションをゴルフスイングの中でやらねばなのですが、渋野日向子選手はハンドダウンなアドレスにより、親骨の開閉方向の動きが極めて小さいため、他の選手より一手間少ないのが、彼女のシステムの優位性となっています。
この、二本の親骨を開閉しての、扇子をたたんでひらいての動作は、かなりゴルフスイングに対して悪影響を及ぼし、多くの悩めるアマチュアゴルファーのパフォーマンス値が上がらない原因はコレとかなり深く関係しています。
扇子での仕組みの考察を終え、早速、自分でもナダルイメージでボールを打つ事にトライしてみました。
かなり、ナダルのゴルフスイングを意識したのですが、最初の自分のスイング動画を見ると、単なるハーフショットでした(涙)!
ナダルのそれとは全く違います。
この違いを扇子で考えると、テークバックの始動から頂点まで、扇子の面を下向きに伏せている度合いが足りないと分かりました。
そして何より扇子の親骨を閉じる方向の動きがあるうちはナダルのスイングに近づけないと感じたので、やはり扇子の面が開く動きと親骨を閉じる動きはセットになってしまうというのも理解出来ました。
翌日のナダルチャレンジでは、扇子を伏せて上げるのと親骨を閉じない様に意識したら、だいぶゴルフスイングらしさが抜けて来ました。
ここで分かったのは、ゴルフスイングのそれっぽさというのは、先ずスイングを始動して早い段階で扇子の面を開く動きが入ると言う事。そしてそれに呼応して、親骨を閉じる動きが発生します。
ナダルのゴルフスイングの特徴を扇子で現すと、始動からコンパクトなトップ位置まで扇子を伏せて上げている事。それにより親骨の開閉も発生しません。
これは、ゴルフ的に言う「ノーコック」と同じがと言うと、残念ながら似て非なるモノと捉えた方がいいでしょう。
扇子を伏せる動きは、節のシリーズでキーワードとなった「左に見て始まり、右に見て終わる(打つ)」を手首の節に当てはめたモノです。
ナダルのYouTube動画を探す際に、他のビデオもいくつか見ました。その中にジョコビッチとゴルフをしている動画もありました。ジョコビッチのゴルフスイングは、フツーにゴルフっぽかったです。
他のビデオでは、ナダルのバンカーショットやパッティングストロークも見る事が出来ましたが、それを見るとナダルの尋常ではない感覚が分かりました。
私はテニスは詳しくないですが、いくつか見たナダルのテニスのビデオでは、驚異的なトップスピン打法を紹介するモノがいくつかありました。何となくそれとナダルのゴルフスイングで見つけた、尋常ではない感覚が繋がっていると思いました。
私の場合は、ナダルのゴルフスイングにチャレンジした事により、テークバックを始動してから頂点までの間に扇子の面が
「開く」→「親骨を閉じる(たたむ)」
が無くなった事で、テークバックの頂点の使い方がよりシンプルになり(親骨を閉じる方向が無くなった)、クラブが頂点からプレーンへ下りていくのが、とてもスムーズになりました。
ナダルのゴルフスイングにある「ゴルフっぽくない感じ」の対極にあるのが、このテークバックにおける「始動で扇子の面が開いて、それをたたみ込んでトップ位置に収める」となり、それが増殖すると「ゴルフっぽさ」を通り越してゴルフスイングが重篤な状態となるのです。
とりあえず、ここまでがナダルチャレンジを、あらためて振り返ってのお話しでした。
前にナダルのスイングから何を学ぶか?をテーマした記事と、内容的にはそれ程大きな違いは無いので、とりあえず新しく出たキーワードの
「尋常ではない!」
部分へ入って行きたいと思います。
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