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  • 執筆者の写真nobuhiro nagai

トップ位置はテークバックの終着駅ではない

このブログ用の動画は、Instagramから私のFacebookファンページを経由して、ここに貼り付けて皆さんに見て頂いております。その関係でInstagramを見ると、何人かのゴルフ仲間の投稿でホノルル ・ワイアラエCCで開催される、ソニーオープンの練習ラウンドの様子を伝える記事がアップされていました。 日本人選手の練習の様子がありましたが、松山英樹選手はだいぶ印象が変わりましたね。プレジデントカップの時も、放送席からそれを指摘する声が上がっていましたが、スイングのリズムやトップでの間の取り方がずいぶん変わった様に感じます。 そして、相当な体幹トレーニングをしていると思われますが、身体のパワーがまた一段とアップした様に感じます。今までが排気量4000㎤だとしたら、今年は5000㎤くらいにアップした様に見えます。 しかし、まだその排気量アップと全体のスイングバランスが整っているかというと、もう少し時間は必要でしょうから、これから試合を戦いながらその塩梅を整えて、目指すは4月のマスターズからのメジャーシリーズという事でしょうか? その先には、8月の東京オリンピックも見据えてという青写真が、そこにあるのでは?と思います。 ハワイアン・オープンと言えば青木功さん。1983年の大会で、「Eagle has landed!」と海外メディアが報じた117ヤードをPWで打ってのショットインイーグルにより、日本人選手として初のPGAツアー優勝を劇的な逆転優勝で果たしました。 その当時、青木さんが世界に出ていって活躍した頃、ドライバーショットの際に、ヘッドをボールからやや離してアドレスしていました。ヘッド1個分くらいは、ボールから離して構えていたと思います。もちろんパーシモンヘッドのドライバーです。 当時、青木さんは「100ヤード以内は世界一」と言われ、独特のパッティングスタイルから入れまくるパットは「オリエンタル・マジック」と呼ばれていました。 ただ、ドライバーの飛距離に関しては、ツアー平均より飛ばない方で、それがウイークポイントでもありました。 それに対して、海外メディアや評論家から、 「アオキは、ドライバーショットの際に、ボールのすぐ後ろにヘッドを置いて打つようになれば、あと15ヤード距離が伸びる。ヘッドを離して構えているのがロスだ。」 という声がありました。 その声が届いたのかどうかは分かりませんが、いつの間にか、青木さんもボールのすぐ後ろにヘッドを置く様になりましたが、それによって15ヤード飛ぶようになったとは聞いていません。 いわゆるこれが微調整。スイング改造ではありません。 今シーズンの松山選手のチェンジは、スイング改造なのか?それとも微調整なのか?、今シーズンは長い目で見ていくのが、楽しみになって来ました。 さて、令和2年もレッスンの現場は相変わらずホットで、様々な化学反応や進化が起きています。 ぼちぼち、その最新版とも言える新しいシリーズに入ろうか?と思います。 新しいシリーズは、フェイス・オン(正面)からの映像での解説が多くなるか?と思いますので、その前にダウン・ザ・ライン(後方)からの映像で、クラブの動きを確認しておきましょう。 テークバックの頂点からの展開を確認

まずテークバックの頂点ですが、これはバックスイングがスタートしてからトップ位置に収まる迄の間で、クラブヘッドの位置が一番高くなる位置の事です。 正面から見ると、左腕が地面と水平になる位置辺りで、リストコックも90度前後入っていると思います。

始動からクラブを左に見ながら頂点を向かえるのがポイントです。

その頂点から背中側にクラブが下りてトップ位置に収まります。 始動からクラブを右に見てしまい、インサイドの軌道から頂点を向かえると、クラブは背中側ではなく前側に下りようとするので、いわゆるクロスと言われるトップ位置になります。 5時回りの円と7時回りの円の違いです。

そしてトップ位置から切り返して、クラブがプレーンを捕らえます。ヘッドはトップ位置からさらに背中側に下りていきます。 テークバックの頂点でヘッド位置が一番高く、そこから背中側にヘッドが下りて行きながら、トップ位置、切り返してプレーンへと展開します。 頂点から背中側に下りて行くのがポイントです。 動画では左肩の痛みのせいで、頂点の際に左腕があまり高く振り被る事が出来ず、フォローからフィニッシュもマット・クーチャーみたいになっていますが、頂点に対するクラブの展開を見て頂ければと思います。 ここで重要なのは「トップ位置が大切」なのではなく、「頂点を意識して身体の動きとのコーディネーションが出来るか?」が大切でだという事。 トップ位置は頂点から背中側に下りたところにある経由地点で、テークバックの終着駅ではありません。 そしてそれと密接な関係があるので、始動のコントロール。体幹がリードして、クラブを左に見ながら動き出す事が出来るか?がポイントです。 これは先週のカパルアを見ていたら、リッキー・ファウラーの始動が、完全にコレになりましたね。 多くの悩めるアマチュアゴルファーの場合、先ず、始動を腕でクラブを右に動かす事からスタートしてしまうので、それによりインサイド軌道のテークバックとなります。 インサイド軌道からだと、いわゆるクラブが寝た状態になるので頂点が作れず、トップ位置が正しく収まりません。寝た状態からクラブを立てに行くと頂点から後頭部の方にクラブが下りていくので、これがクロスと言われるトップの原因となります。 新しいシリーズでは、この始動から頂点にかけての展開も深く関わっていき、またそれをコントロールする術も紹介して行ければと考えております。 また、ソニーオープンの情報も絡めながらやって行きたいと思います。









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