• nobuhiro nagai

サンドウエッジの良さって何だろう?

今日は神戸ポートアイランドゴルフ倶楽部のレッスン会。昨夜、高田馬場でのレッスンを終えてから飛行機で伊丹空港へ飛び、そこからバスで三ノ宮に入りました。


今朝の神戸港は素晴らしい天気。山の上の神戸ゴルフ倶楽部も、この春の開場に備え燦々と陽を浴びていると思われます。 早くも今年2回目となるPIGCレッスン会ですが、先月はバンカーショットのワンポイントレッスン会を行い、そこでバンカーからボールが出る仕組みの原理原則を身につける「バンカーショットのゼロワンメソッド」が誕生。 6つのステップでクラブの持つ機能や、ボールに直接コンタクトしないインパクトで、どうやってボールがバンカーから出るのか?を学びます。 神戸から帰って、1/13に行われたゼロワンメソッド第2クールの女性初心者4名のラウンド実習会で、バンカーショットのゼロワンメソッドを試しましたが、予想以上に好結果でした。 この打ち方は、いわゆるジーン・サラゼンが飛行機のフラップを見てインスピレーションを受けて発明したといわれる(諸説あり)、ソールバンスの付いたサンドウエッジ登場以前の、二ブリック(9番アイアン)あたりでバンカーショットをしていた頃の技術に近いかもしれません。 もちろんそれに対してソールバンスがお助け機能を果たしているのは間違いないですか、どちらかというとフェース面に砂を乗せるという技術が、同時にボールをフェースに乗せてバンカーの外へと運ぶとなります。 4月のマスターズ、舞台となるオーガスタナショナルゴルフクラブのコースデザインの特徴としてバンカー数が少ないですが、グリーンの近いところに的確に配置されています。


トーナメント中はグリーン端にピンを切るため、バンカーに入れると近い距離のバンカーショットが残り、それをソツなくこなすのがオーガスタNGC攻略のポイントとも言われています。 その近い距離のバンカーショットの際に、オーガスタNGC名物の白い砂が、グリーン上に打ち出されて、相撲取りの撒き塩の様にグリーン面へと飛び散ります。あれが、その仕組みを現している光景です。 近い距離からのバンカーショットですから、きっとテレビ解説席では「カット」「切っている」とか言っていると思いますが、砂を切っていたら、あれだけ砂はグリーン面に飛びません。このあたりの理解が、とても重要だと思います。 実はこの仕組みに基づいた「絶対にバンカーから出る!」と言われるサンドウェッジがあります。それがコチラ。



ポートアイランドゴルフ倶楽部のレッスンスタジオにあります。


アルミ素材?で出来た、超大顔のサンドウエッジです。これはかなり前(1980年代?)に発売されたと思いますが、やはりその特異性のせいか、あまり流行りませんでした。 同じ様なコンセプトで、マグレガーから「レスポンス」というアルミ素材を使った超大型アンサー形状のパターがありました。これはジャック・二クラウスが1986年のマスターズで奇跡の逆転勝利を挙げた際に使用していました。 アルミ素材で大きなヘッドを作るという流れから見ると、同時期だったのかもしれません。 このアルミ製超大顔のサンドウエッジが、なぜバンカーから出るのか?と言うと、その大顔による砂の排出量が理由でしょう。 バンカーショットの可否を、砂の排出量という観点で見たときに、まず挙げられるのが技術とパワー。これは上級者やプロゴルファーが満たしています。 これが満たせない場合のお助け機能として出てくるのがヘッド重量。砂の排出量を上げるため、重いヘッドのエネルギーに助けてもらおうという仕組みです。


逆説的に、上に挙げた自分で全部出来るプロゴルファーの中には、軽いヘッドのサンドウエッジを好む選手も居ます。自分で排出量を確保できるので、重さによるヘルプは不要ということになるのです。


そして重要なのが、フェースに砂を乗せる技術となり、これを通常のサイズのフェース(ヘッドサイズ)のサンドウエッジで十分な排出量を作れるのが、バンカーショットを成功させる技術になります。


その通常サイズのフェースで排出量が確保出来ないゴルファーへのお助け機能が、大顔フェースのサンドウエッジになるわけです。


大顔フェースは比例して大型ヘッドになる訳で、ソールも幅広くなります。ここにまたソールバンスのお助け機能も入って来ますし、重心特性的にも高重心になるので、見た目の鈍さよりはスピン性能を感じるでしょう。


1月にPINGの新作アイアン「G710」の試打ラウンドがありました。G710は中空構造による大型ヘッド高慣性モーメントがウリで、それに比例してウエッジも大顔。参加者から意外とウエッジを高く評価する声がありましたが、こんな理由だと思います。


このスマート系大型ヘッドのサンドウエッジの名器は歴代のゼクシオ。大型フェースに幅広のソールと、バンカーからボールが出る仕組みにマッチしています。


もちろん、今回のモデル「ゼクシオ 11」「ゼクシオ X」にも引き継がれています。


これにオフセット(グースネック)での砂の乗せやすさが加わると、「リンクス・マスターモデル」や「PING・アイⅡ」辺りがイメージ出来てくるし、ジャンボさんの「ブリヂストン・MTN Ⅲ」のサンドウエッジも、かなりの大顔感がありましたね。


私、ゴルフ歴40年ですが、そう考えると今迄使って来たサンドウエッジの名器は何だろう?


中学3年生の夏休み?に買った「リンクス・マスターモデル」は、ファーストショットでバンカーからチップインしましたね。


20歳頃に使っていた「PING・アイⅡ」も良かった。この頃の「ウィルソン・JP-Ⅱ」ソールの当たりと柔らかな打感が最高でしたね。


アメリカ留学時代はPGAショウの小さなブースで買った「スネークアイ」。バンカーが自由自在でした。


20歳代後半は「ベン・ホーガン SI」に「フォーティーン・TC-JAPAN」のサンドウエッジ。これはビッグバットのカーボンシャフトで、とにかく使いやすかったです。


私が20歳過ぎ頃迄は、二木ゴルフとかに行くと、アメリカからの並行輸入品で日本に入っていないサンドウエッジがあり、それを探すのも楽しみでしたね。


覚えているのは、「パワービルト ラリー・マイズ モデル」。これはマスターズ奇跡のチップインから生まれたモデルです。


あとは「スポルディング・ツアーエディション」。これはまさにグレッグ・ノーマン。糸巻きボール全盛期に、ソリッドボールの「ツアーエディション」。もともとスポルディングはツーピースボールの先駆者でしたね。


こうして考えると、現代はサンドウエッジの良し悪しを「激スピンかどうか?」だけで考えている様に思えて来ます。


また、ブランドも世界展開なので、見た事の無いサンドウエッジを探す楽しみも残念ながら無くなりました。


うーん、単なるノスタルジーですかね…。


しかし、この記事を書きながら、最近はソールの当て方に意識が行き、砂の飛ばし方をイメージしていないな、と反省。


今夜帰って明日はラウンドなんで、砂の飛ばし方をイメージしてバンカーショットをやりたいと思います。







67回の閲覧

© 2019 永井延宏サムネイルゴルフ