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  • 執筆者の写真nobuhiro nagai

グラフにしてみたら何となく分かった…。

今週はオーストラリアのロイヤルメルボルンGCでプレジデントカップが開催されています。初日はインターナショナルチームが大差のリードで始まりましたが、3日目までにアメリカチームがジワリと追い上げて、最終日は僅差でシングルスマッチに突入。


カップ戦らしく、素晴らしい盛り上がりで、今日は目が離せませんが、私はレッスンがあって見れません。後で再放送を探したいと思います。


会場となっているのは、豪州メルボルン。ここはサンドベルト地帯と呼ばれて、世界的にも評価が高いオーストラリアの歴史ある名門ゴルフコースが連なる地域です。


私も今から25年くらい前に、オーストラリアPGAツアーのQTにトライするため、このエリアを訪れています。 QT会場となったのはスプリングバレーGC。確か塚田宣好プロも参加していたと思います。残念ながら私はファーストステージでの予選落ち(実力どおり)でしたが、その空き時間を使ってこのエリアの名コースをプレーしました。


ヤラヤラ、キングストンヒース。そしてロイヤルメロボルン。これらはアリスター・マッケンジーが関わったゴルフコースで、私がプレーした事のあるゴルフコースの中で世界ランキング上位に入るのは、この時にプレーしたゴルフコースです。 とは言え、もうずいぶん昔の話しですので、プレジデントカップを見ていてもロイヤルメルボルンのホール毎の印象は残っていませんが、わりとグリーンまではワイドオープンで、いくつかのルートをプレーヤーが選択できるというのはハッキリと覚えています。 そして、その中に締まったパー3が散りばめられているのが、マッケンジーデザインの特長でしょう。オーガスタNGCもそうですが、やはりマッケンジーはパー3がメモラブルです。 そんな訳でこの週末は、プレジデントカップ観戦とその前後もゴルフ専門局などでゴルフ関連番組を見ながら、PCでブログを書くことやデスクワークをやっていたのですが、ふと思ったのがコレ。

簡単な一次関数のグラフがイメージ出来ました。 横軸は自分のやっている事への認識力とスイングの仕組みの理解を意識レベルとしました。インパクト力学への理解も含みます。 そして縦軸がパフォーマンスの値。特にスコアの設定していませんが、競技ゴルフの場合はもちろん数字ありきですから、スコアと解釈して頂いてもかまいません。 このグラフでパフォーマンス値が高くて意識レベルが濃いと言うと、先ず思いつくのは片山晋呉選手。様々な練習器具を取り入れることや新しい理論にトライしたりと、常にゴルフへの探求を続けながら、第一線で長く活躍しています。 あのベン・ホーガンも著書の中で「ゴルフスイングにおけるいくつかの力学的な原則を理解してからは、ゴルフコースで常にいいプレーが出来ると確信が持てる様になった。それまでは、60台で回った次の日でも、オーバーパーを打つのでは?という不安があった。」と述べています。 2日目のプレジデントカップの前半の放送の解説を務めていた内藤雄士コーチが、アダム・スコットが世界ランクNO1の座に着きながらも、ルール変更の影響でパッティングの不調に陥り低迷。今はそこからカムバックして、プレジデントカップでも地元の声援を受けて活躍していますが、世界ランクNO1の頃よりも、現在の方がパッティングのスタッツが上がっていると指摘しました。 その理由として、不調時にいろいろと試行錯誤する事で、カムバックした時には先にあげた意識レベルが以前より濃くなっているから、結果パフォーマンス値も上がると説明していました。 これと逆に意識レベルが低いながらも高いパフォーマンスを発揮している選手が多いのも事実。「全く技術の事は考えていません」と言いながら活躍しているツアー選手も一定数いるると思われます。最近では「コーチに任せているので技術の事はコーチに聞いてください」なんて選手もいるでしょう。 今年メジャーリーガーから引退したイチローさんは、今は草野球を楽しんでおられますが、この意識レベルが低いながら高いパフォーマンスを発揮する選手こそ「天才」で、自分は全て理論的に作り上げているから天才ではないと語っています。 同じ様なグラフをもうひとつ。上のグラフをサムネイルゴルフ的に発展させると、こうなります。

やっている事の意識レベルが「棍棒を振る」→「460CC大型ヘッドを打ちこなす」となっています。これはゴルフらしき遊びの頃が左端となるので、時間の概念を与えると800年くらいはあるのか?と思います。 棍棒でのゴルフらしき遊びの頃にもパフォーマンスの優劣があり、そこには何らかの技術的な根拠が存在しています。それは、手にする道具を効率よく使いこなすという事で、やはり大陸的な合理主義がその背景にはあるのかもしれません。 このグラフは、ゴルフの楽しみ方のパフォーマンス値を計るモノではありません。ゴルフには実に様々な楽しみ方があります。それによりゴルフのある人生が、豊かになると我々ゴルファーは信じていて、それに関してはワンチームです。 このブログを読んで下さっていて、技術向上に興味がある方は、このふたつのグラフから、今、自分が何処に居て、何処に向かうべきか?を考えて頂ければと思います。 私の得意分野は、このグラフにあてはめると意識レベルを上げる事です。

多くの悩めるアマチュアゴルファーの方々は、この意識レベルを上げることを


「難しい理論だ」 と嫌う傾向にあり、今、自分の中にある動きや感覚を刺激してくれる言葉や指導者を 「わかりやすい」 と言って好む傾向があります。 その中で、高いパフォーマンス値を得るには、ゴルフ上達に費やす時間とコストを現状の倍かそれ以上かける必要があると思います。


仮にそれが実現できたとしても、はたして思い描くような進歩が望めるかは、残念ながらクエスチョンです。

意識レベルが薄いながらも高いパフォーマンスを発揮するゴルファーがいるのは事実ですが、それに対する憧れや思慕の情はもう捨てて、このブログを繰り返し読んでゴルフスイングに対する意識レベルを上げて頂き、ぼんやりとしながらで結構ですから、本質的な改善の術を手にして頂ければと思います。

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