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  • 執筆者の写真nobuhiro nagai

しぶこはあの選手に似ていた

素晴らしい秋晴れが続いております。昨日は千葉県のマグレガー CCで1DAYレッスン会を開催しました。


朝から日差しが強く気温が上がって、終日ほぼ半袖で過ごす事が出来たのはラッキー。まあ、その分、帰りはアクアラインの事故渋滞で自宅まで4時間かかったのはアンラッキーでした。


さて、そのマグレガー CCの隣のグレートアイランドGCで行われているのが、JLPGAツアー伊藤園レディース。シーズン終盤を迎えての賞金女王争いの当事者3人が、初日は同組でプレーすると話題になっていましたが、昨日の2日目を終えてその中のひとりである渋野日向子選手がまさかの予選落ちで、賞金女王争いからは脱落の雰囲気。


現在、賞金ランキングトップの申ジエ選手が10アンダーで首位タイで最終組を迎え、1打差で賞金ランキング2位の鈴木愛選手が追うという最終日。


また、この大会を最後にツアー選手からの引退を発表した大江香織選手が申ジエ選手と首位タイの10アンダーで、ツアー選手として最後のラウンドを迎えるというのも、とても興味深いストーリーです。


大江選手は「もし優勝しても引退する」とコメントしているらしいので、結果はともあれ悔いのないラウンドになるといいですね。


さて、今シーズン、大ブレイクした渋野選手。シーズン終盤はやや調子が上がらなかった感はありますが、やはりそれがゴルフの難しいところでしょう。


初日のプレーを観戦に行った方から、渋野選手のショットが乱れ気味だったと聞きましたが、昨日も出入りの激しい内容だった模様。


御殿場では石川遼選手が崩壊気味で、活躍すると話題になる選手ふたりが低調なのは、何とも残念です。


渋野選手のスイングの特徴であるのは、トップから切り返し部分での左手首甲側の張り。ダスティン・ジョンソン選手にも顕著に見られる部分です。


いわゆるシャットフェースと言われますが、これはスイングの一連の流れの中で出来る動きで、左手首だけを意識しても機能しません。


感覚的には、テークバック前半をシャットにコントロールし、トップに入るタイミングから切り返しにかけては逆にフェースを開く方向にクラブを返す動きに対して、体幹の踏み込みと掛け合わせて左手首の張りを作るのですが、その仕組みを現すのに私がレッスンで使っているのが扇子。


初代は数年前にPINGの発表会で頂いた扇子を使っていましたが、こちらもしぶこフィーバーの影響を受け、最近のレッスンで大活躍したせいでかなり痛んで来ました…。


そろそろ買い換えねば、と思っていたら、先日ゼクシオの発表会で新しい扇子を頂きまして、そろそろコチラに交代の予定です。


この扇子をどう使うか?というと、アドレス時の左腕とクラブが作る角度に扇子をはめ込んでスイングの面をイメージし、スイング中にその面をどうコントロールするか?をレッスンするのです。


まあ、扇子を持って動きを説明していると、日舞でも踊っているか?と思われそうですが、この扇子の舞の中で、ゴルフスイングで極めてロスに繋がるやってはならない動きと言うのが理解出来ます。


そして、渋野選手のあの切り返しも、扇子の仕組みで説く事が出来るのですが、それを説明し過ぎて初代PINGの扇子がボロボになってしまいました…。


さらに、渋野選手のもうひとつの特徴であるハンドダウンなアドレスが、彼女にとってどんなメリットがあったのか?も、扇子を使う事で理解出来て、なるほどそう言う事か!と感じていました。


確かにそれを考えると、ハンドダウンな分、通常のアドレスからのスイングよりひと手間省ける部分があって、それが先に挙げたやってはならない動きに対するワクチン的作用があるのですが、ちょっとそのワクチンの効きが弱くなって来たのでかもしれませんね…。


だからと言ってハンドダウンが良いと言う訳ではなく、渋野選手の場合は猿腕とか野球で鍛えた体幹の強さなどがあってのメリットだと思います。


そんな中、10月末のZOZOチャンピオンシップを見に行く機会を得て、大会3日目となった日曜日に習志野CCを訪れました。


そして7番パー3のティーイングエリアで、ある選手のアイアンショットを見たのですが、自分が抱いていたイメージとは違って、やはり百聞は一見に如かずだなと思っていたのですが、あらためて考えてみると、それは渋野選手と同じ扇子の使い方で理解する事が出来ました。


その渋野選手と同じ扇子の使い方をしていたのは、イングランド🏴󠁧󠁢󠁥󠁮󠁧󠁿のトミー・フリートウッド選手でした。


フリートウッド選手は、沈み込んでボールに圧力を掛けながらラインを出すというアイアン巧者のイメージでしたが、この時はコンパクトなトップからターフも取らずにショートアイアンでグリーンにのせました。


ここであえてコンパクトという表現を使いましたが、それにヒントがありました。渋野選手はコンパクトではないし、フリートウッド選手はハンドダウンアドレスでもありません。でも、フリートウッド選手のコンパクトなトップが、渋野選手のハンドダウンアドレスと共通する部分がありました。


そしてこの話しの基点は、友人のゴルフライターT島さんがFacebookにあげていた、テニスのナダル選手のゴルフスイングとなっています。


ちょっとこの辺りはかなりディープなのですが、サムネイル的に全体像を把握して頂ける様、また時間を掛けてお話ししたいと思います。


https://www.thumbng.com

 







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